エギルの兜とは、北欧神話に登場する伝説の兜です。
兜を前にした人を恐怖に陥らせる効果を持っています。
小人(ドワーフ)や竜に姿を変えることが出来るファフニールが洞窟にて守る財宝の一つです。
シグルズとは、ジークフリート(siegfriedo)を古ノルド語で表す名前であります。
北欧神話にて竜殺しの英雄として知られており、「ファフニール殺し」という二つ名を持っています。
ファフニールを倒した後にエギルの兜を所持したとされています。
ファフニール(fafnir)とは、北欧神話「ウォルスンガ・サガ」にて登場する
ドワーフまたは人間とされている人物であります。手に入れた財宝を守るために
エギルの兜を被り、竜の姿になる。名前の意味は「抱擁するもの」
財宝を抱擁するかのように多く抱え込んだことからこの名が付けられているそうです。
また、二―ベルゲンの指環というリヒャルトワーカーが書いたとされている楽劇にて
ファフニールは竜には姿を変えれるが巨人族として登場している。
フレイズマルとは、ファフニール、レギン、オッテル達の父とされています。
オッテルを神々に殺された賠償として黄金を要求しています。
後にファフニールに殺されています。
恐怖の兜とも言われているエギルの兜にまつわるお話です。
オーディンとロキ、ヘーニルの三人が世界をまわっていた時の事です。
川辺でカワウソを見つけたロキはいたずら心で石を投げて殺してしまいます。
実は殺したカワウソはフレイズマルによって姿を変えられていたファフニールの兄弟オッタルでした。
神々の三人は殺したカワウソを手にして宿を探します。
そして宿を見つけた三人は宿の主に獲物を見せます。なんとこの宿はフレイズマル達が暮らす家でしたので、
ロキが手にしているカワウソを見たフレイズマルはファフニールとレギンを急いで呼び出します。
フレイズマル達は神々の三人を縛り上げて賠償を要求します。
この時にフレイズマルが被っていた兜はエギルの兜だったと記されている文献もあります。
その後、フレイズマルはロキより賠償を受け取ります。
この黄金の中に呪われた指輪が入っており、所有するものを死に至らしめる呪いが付いています。
その呪いなのかもしれませんが黄金に欲を出したファフニールにフレイズマルは殺されます。
その後、ファフニールは黄金を奪うとエギルの兜を被り、竜に化けます。
そして洞窟を作り黄金を守るために竜の姿のまま洞窟で過ごします。
残されたフレイズマルの息子の一人レギンも黄金を欲しいと思っていました。
レギンは鍛冶の腕を買われてデンマークの王様に雇われます。
そこで生まれたシグルズにレギンはファフニールという竜を倒してほしいと話します。
シグルズは母の形見の剣をレギンに鍛えさせます。その剣は魔剣グラムでした。
その剣を手に入れたシグルズはレギンと共に竜退治に向かうことになりました。
そして洞窟に着いたシグルズはファフニールを倒してしまいます。
最後にファフニールがシグルズに向けた言葉に
「黄金の中には死を招く指輪がある」
シグルズは忠告を無視してその指輪やエギルの兜、フロッティと言われる剣などの黄金をもらいます。
その後、黄金を奪おうとしていたレギンの思惑を竜の血によって覚醒したシグルズが気付き
レギンを倒してシグルズは王のもとに帰っていきました。
闇属性
アニメ
「ソードアートオンライン」にて登場するエギルは兜ではなく人物ですが、
この「エギルの兜」から名前を付けられたのではないかと予想します。
エギルは鍛冶師として描かれており、ドワーフとされているファフニールやフレイズマルに共通する部分があります。
あくまで予想です。
ゲーム
「悪魔城ドラキュラXセレクション」にてエギルの兜が登場しています。
能力も北欧神話と同じように敵に恐怖を与え、防御力をダウンさせるとされています。