火鼠の衣とは、中国に伝わる神話「神異伝」にて語られている怪物の一種「火鼠(かそ)」の毛や皮を使って作られた衣
だと言われています。この火鼠(かそ)は南方の果てにある不尽木(ふじんぼく)といわれている燃え尽きない木の中に
生息しているそうです。なのでこの衣は火に強く丈夫で、燃やせばすぐに清潔になる不思議な衣であります。
火にとても強く、火の中で立っていてもやけどすらしない。
火を浴びているときは衣の色が赤色、外に出ると白色になる不思議な衣。
汚れても火に入れれば清潔に戻る。
火鼠の皮衣
火浣布(かかんふ)
詳しい作り方は不明ですが、
素材は火鼠(かそ・ひねずみ)と呼ばれる中国の怪物から作られたと記されています。
その皮はとてもしなやか、毛は絹糸より細く50cmの長さもあります。
火鼠の衣とは、中国に伝わる神話「神異伝」にて語られている怪物の一種「火鼠(かそ)」の毛や皮を使って作られた衣
だと言われています。この火鼠(かそ)は南方の果てにある不尽木(ふじんぼく)といわれている燃え尽きない木の中に
生息しているそうです。なのでこの衣は火に強く丈夫で、燃やせばすぐに清潔になる不思議な衣であります。
竹取物語とは、平安時代に生まれた日本の書記であります。
現代では「かぐや姫」として親しまれています。
竹取の翁により光り輝く竹から生まれたかぐや姫の物語は日本最古の物語とされています。
今でも謎が多く残された書記で、作者も不明、成立年も詳しくわかっておらず昭和に入って本格的に
研究されたそうです。このかぐや姫に「火鼠の衣」が登場しております。
サラマンダーの抜け殻とは、
西洋では「火鼠の衣」同類視される神話のアイテムであります。
実際に「サラマンダーの抜け殻」と称されるものが存在していますが、それは石綿(アスベスト)
であり鉱物であります。「火鼠の衣」も実際に「火浣布(かかんふ)」は鉱物性繊維、石綿(アスベスト)を
使ったものであると言われています。
火鼠とは、中国で伝わる「神異伝」に登場する怪物の一種であります。
火の中では体は赤く染まっており、外に出ると真っ白に色が変わります。
火から出たところに水をかけられると死んでしまうと言われています。
火浣布とは、神話に登場する物は火に燃えず、汚れても火に当てて燃やせば清潔になり、
真っ白の雪の様になる不思議な布として記されています。実際は鉱物であるアスベストを使った布であります。
火鼠の衣が登場する竹取物語(かぐや姫)でのシーンをご紹介いたします。
昔々、あるところにかぐや姫という美しい娘が居ました。
その美しさを聞いた5人の男はかぐや姫の元を訪れ求婚します。
5人はそれぞれかぐや姫の美しさを幻の宝で表現します。
かぐや姫はその宝を持ってこれた男と結婚するという難題を出します。
1人目は「蓬莱の玉の枝」でした。これは蓬莱の山にある幻の枝であります。
3年後、それを持った1人目は取りに行った際の道中での出来事などを熱弁しました。
しかし「蓬莱の玉の枝」を作らせた職人が代金を請求しに来たために偽物であることが発覚します。
二人目が「火鼠の衣」でありました。火鼠の衣は唐土にあると言われる宝具とされ、火に入れても燃えずに
汚れだけを落としその日の中で輝きを放つ衣とされていました。3年後、二人目は「火鼠の衣」を持ってきます。
かぐやに火に当ててみよと言われた衣は燃え尽きて無くなってしまったため偽物であることが分かりました。
3人目は「仏の御石の鉢」を持ってくるように言われました。
3年後、全国を回って探したがどこにも見つからず、ふと足元に咲く花を見て大切なのはかぐやの心だったということを
伝え、かぐやは心を揺さぶられますが、3人目は甘い言葉で女をたぶらかしてきた男だと判明してしまいます。
4人目は「龍の首の珠」と言われ探したが、結局見つからず散々な目にあっただけでありました。
5人目は「燕の子安貝」と言われます。不幸なことに欲を出したこの男は燕(ツバメ)の巣に手を伸ばした時に
頭から落ちて腰の骨を折ります。このケガのせいで命を落としてしまいます。
男たちは5人ともかぐやの気を最後まで引くことが出来ずに失敗してしまうお話でした。
火属性
アニメ
「犬夜叉」にて主人公の犬夜叉が着ている赤の衣は火鼠の衣とされています。
犬夜叉の妖力によって傷でボロボロになっても再生します。
ゲーム
「無双オロチ 魔王降臨」にて火鼠の衣が登場しています。
「ユニオンリーグ」にて登場している火鼠の衣のスキルは魔法反射でした。受けたダメージを相手にも与える能力があります。
トレカ
「東方プロジェクト」蓬莱山輝夜のカードに「難題 火鼠の皮衣-焦れぬ心-」というものがあります。