品物比礼とは?登場神話、持ち主や武器にまつわる伝説・逸話を紹介|GOD WEAPONS-伝説武具擬人化図鑑-

品物比礼(クサモノノヒレ)

光属性

種類

名前品物比礼(クサモノノヒレ)

所持者饒速日命

登場神話日本神話

属性光属性

武器制作者天神御祖

物部の比礼

品物比礼(くさもののひれ)とは、十種の神宝の1つであり、あらゆる物を浄化(清める)ことが出来る布であります。

この比礼(古代の女性が着用したとされる布のことで、首から垂らして使われた一条の布であります)

を着用するのではなく上に物を置いて物や獣を清めたり、比礼で物を隠したりするのに使われたとも記されています。

浄化 蘇生補助

布なので攻撃などに特化しているのではなく、万能アイテムとして神話では語られています。

この品物比礼の上に物を置くと、どのような物でも清められます。

また死人や死者を布の上において死返玉を使えば蘇生させることもできます。

また魔物などから品々を隠すための布としても有効であります。

言い伝えによると邪悪なものどんなものでも清めることが出来るとされる能力があります。

異名

品物之比礼 

十種神宝(とくさのかんだから)の1つ

素材、作り方

素材や作り方については不明です。

しかし、大阪市平野区喜連にある「式内楯原神社」には十種神宝の現物が祀られているとわれており、

品物比礼の現物を確認することが出来れば素材や作り方がある程度予想出来ると考えられます。

品物比礼(クサモノノヒレ)の総合力

- 品物比礼(クサモノノヒレ)とは -

品物比礼(くさもののひれ)とは、十種の神宝の1つであり、あらゆる物を浄化(清める)ことが出来る布であります。

この比礼(古代の女性が着用したとされる布のことで、

首から垂らして使われた一条の布であります)を着用するのではなく上に物を置いて物や獣を清めたり、

比礼で物を隠したりするのに使われたとも記されています。

十種の神宝の1つ死返玉を用いれば品物比礼で蘇生術も施すことが出来るそうです。 

 

十種の神宝(とくさのかんだから)とは、「先代旧事本紀」に登場する10種類の神宝のことであります。

文献によると饒速日命(ニギハヤヒノミコト)が天より降りる際に天神御祖(あまつかみみおや)から授けられたものだそうです。

この十種の神宝の内容は鏡2種、剣1種、玉4種、比礼3種あり、品物之比礼以外にも比礼があと2種類あります。 

十種の神宝を授けられた者こそ、正当な王位継承者であると言われています。

 

沖津鏡(おきつかがみ)

辺津鏡(へつかがみ)

八握剣(やつかのつるぎ)

生玉(いくたま)

死返玉(まかるかへしのたま)

足玉(たるたま)

道返玉(ちかへしのたま)

蛇比礼(おろちのひれ)

蜂比礼(はちのひれ)

品物之比礼(くさぐさのもののひれ)

 

饒速日命(にぎはやひのみこと)とは、日本神話に登場する神であり、天照大神の孫とされています。

饒速日命は初代天皇であったとする説もありますが直接的な系譜の繋がりもないため実際はこじつけだと考えられています。

神話では十種の神宝を授かった人物として記されています。

 

布瑠の言(ふるのこと)とは、

ひふみよ いむなや こと ふるべ ゆら ゆらと ふるべ

「一二三四五六七八九十」ということであります。

 

ひふみ祓詞とは、

ひふみよ いむなや こともちろらね しきる めゐつわぬ そをたはくめか うおゑに さりへて 

のます あせえほれけ

清音47音で構成されています。

- 品物比礼(クサモノノヒレ)の逸話や伝説 -

邪悪なものならなんでも清めることが出来る十種の神宝の1つ品物比礼にまつわるお話です。

 

奈良時代に物部氏という豪族が石上神社に収められている十種の神宝について調べました。

物部氏は古代の神童の最後の生き残りとされており、蘇我一族による物部一族制圧によって絶たれたと教わりました。

なぜ物部氏が神童と言われれるようになったかというと十種の神宝や呪文などが知られており、

精神的エネルギーを魂を奮い起こすことによって活力を生み出す神童として推測されます。

 

日本神話にて十種の神宝は饒速日命が天より降りる際に天神御祖(あまつかみみおや)から授かったとされ、

この十種の神宝を用いて鎮魂祭(みたましずめのまつり)をすることによって

病や患いなど、痛み苦しみはすべて治り、死んだ者もこの世に蘇ってくると語り継がれています。

 

品物比礼(くはさもののひれ)は十種の神宝の霊力の操作を行う神宝としても使われます。

全ての者を清めることが出来る品物比礼(くさもののひれ)は他の神宝を穢れから守るにもうってつけだからです。

十種の神宝を使い、布瑠の言(ふるのこと)を唱えながら神宝を振り動かせば死人すら生き返る霊力を発揮できます。

 

比礼とは身分の高い女性が纏うとされる布で、普通は首に巻き垂らして使います。

イメージとしては羽衣のような薄い生地で出来ております。

単体で使用し、穢れから身を守る防具としても使用することが出来ると考えられます。

 

布瑠の言(ふるのこと)ともう一つ、「ひふみ祓詞」というものもあり、

こちらを品物比礼を使い、唱えると鎮魂、厄除け、招福の霊力を発揮し神霊を鎮めることが出来るとされています。

- 品物比礼(クサモノノヒレ)の属性 -

聖属性

- 登場アニメ・登場ゲーム -

アニメで品物比礼の登場を確認出来ませんでした。

 

ゲーム 

「陰陽師~平安妖絵巻」にて品物之比礼が幻★4のキャラクターとして登場しております。

入手方法はガチャのみとなっています。キャラクターの説明には「摩訶不思議な力で、卑しき諸々の一切を祓い、

穢れなく美しい物を呼び寄せる能力を持つ」と記されており、

清める能力がある品物比礼は美しい物を引き寄せる能力が確かにあるのかも知れませんね。 

 

「脱出ゲーム 怨霊神社からの脱出」にて鈴を弓に変えるためのアイテムとして品物比礼が登場しております。

こちらのゲームは口コミの評価も悪くないため品物比礼が気になる方は一度プレイしてみることをおすすめします。

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