賽唐猊(サイトウゲイ)とは、
中国の四大奇書である「水滸伝」に登場する百八星18位の徐寧(ジョネイ)が持つとされる黄金の鎧であります。
徐寧の家で先祖伝来の甲冑とされており、徐寧はどれだけお金を積まれても譲らなかった鎧になっております。
軽いだけでなく着心地も良く、刀、矢を通さないとされています。
名前の意味は獅子よりも強いという意味があり、獅子を相手にしても不足を取らない頑丈さだと考えられます。
二つとない甲(よろい)
秘蔵の家宝
薄羽で編まれた金色に輝く鎧と記されているだけで詳しい作り方や素材は不明です。
使うのも億劫になるほどの美しい鎧であったと考えられます。
賽唐猊(サイトウゲイ)とは、
中国の四大奇書である「水滸伝」に登場する百八星18位の徐寧(ジョネイ)が持つとされる黄金の鎧であります。
徐寧の家で先祖伝来の甲冑とされており、徐寧はどれだけお金を積まれても譲らなかった鎧になっております。
軽くて着心地もよく、剣も矢も通さない優れた鎧でありました。
しかし物語では着用されている部分はなく、持ち主である徐寧は死ぬ前の戦いでも身につけていませんでした。
水滸伝とは、中国明の時代に著された四大奇書の一つであります。
北英時代を舞台に難攻不落の水塞、梁山泊に拠って天下に暴れまわる百八人の無法者、
英雄好漢の活躍を描いたものであります。
ちなみに四大奇書とは他に「三国志演義」「西遊記」「金瓶梅」があります。
徐寧とは、水滸伝の登場人物であり、賽唐猊の持ち主であります。
天佑星の生まれ変わりで百八星の序列18位の好漢であります。渾名は金槍手(きんそうしゅ)として記されています。
徐家秘伝の技や賽唐猊という防具を持ち槍の名人として知られています。
そんな徐寧は鈎鎌鎗法と言われる槍法が、
連環馬を打破できる唯一の人物であったため賽唐猊を盗まれたと同時に、
困難に巻き込まれていきます。
連環馬(れんかんば)とは、水滸伝にて記された中国の騎兵戦術の一つで、
馬同士を鎖で繋いで、密集陣形で突撃する戦術の事を指します。
鈎槍で端の馬を引っ掛けて倒すことによってこの連環馬への突破口を見つけています。
鈎鎌鎗法とは、徐家が代々伝わる槍の矛先に鎌の刃が付けられている槍を使う技法で、
槍の様に突く事と、鎌の部分を使い、足を引っ掻き倒す方法があり、いかに優れた駿馬であろうと
鈎鎌鎗法をされてはひとたまりは無いと言われます。
鈎鎌鎗法は徐家秘伝の技であるとされています。
水滸伝にて徐寧が持つとされた黄金の鎧である賽唐猊にまつわるお話です。
徐寧は金槍法の教頭を勤め鈎鎌鎗法の使い手であり、弓術にも長けていました。
官軍の呼延灼による討伐軍が梁山泊へ侵攻し、強力な連環馬戦法をもって苦しめていました。
梁山泊では対策が話し合われ、徐寧が鈎鎌鎗法を扱えたため、仲間に入れようとされていました。
徐寧は賽唐猊(サイトウゲイ)と呼ばれる徐家四代に渡って所有している黄金の鎧を所持していました。
この鎧は大変美しい鎧で、見た目が良いだけでなく、軽い上に刃も矢も通さない強固な鎧でありました。
徐寧をなんとか仲間に引き入れたい梁山泊の好漢たちは一計を案じます。
泥棒出身の時遷(じせん)が賽唐猊を盗み出します。
盗まれた賽唐猊を追った途中で寄った酒屋で薬を盛られ梁山泊に連れ込まれた徐寧は、
その場にいた林冲(りんちゅう)に説得をされ仲間に加わることになります。
その際に鎧を返す事、家族を守る事と引き換えに手伝うことを約束しました。
梁山泊の一員になった徐寧は屈強な人物を選び、鈎鎌鎗法の指導を行いました。
そうして徐寧の活躍もあり、梁山泊の勝利を収めました。
この時は賽唐猊を返してもらって戦場にいたのかは詳しくは不明ですが、
徐寧が最後死ぬ場面では賽唐猊を着用してなかったのではないかと考えられます。
徐寧の死因が毒矢によって最期を迎えるのですが、
賽唐猊を着用していれば矢を貫通することなく生き残れたであったと考えられます。
無属性
アニメやゲームにて賽唐猊が活躍する作品を確認出来ませんでした。
中国のドラマに「水滸伝」があり、徐寧が登場しています。
水滸伝の物語に沿って作られているドラマなので、賽唐猊も登場すると考えられます。
ゲーム
「水滸伝・天命の誓い」にて徐寧を使いプレイする事が出来ます。
賽唐猊が登場しているかは不明であります。
「幻想水滸伝シリーズ」にて徐寧を元ネタにシリーズ毎に違うキャラデザインが描かれています。
しかしこの作品でも賽唐猊が登場しているかは確認出来ませんでした。