毘盧帽とは、
西遊記にて玄奘(三蔵法師)が太宗皇帝より与えられた中国の徳の高い僧呂が身につけたとされる帽子であります。
阿弥陀仏の光が遍く世界を照らす様にという思いを込められた帽子であると考えられます。
ゲームやアニメ、ドラマ等で描かれる殆どの三蔵法師が被って登場しています。
阿弥陀仏の身から出る慈悲の光によって十方世界を遍く照らして、念仏する衆生を救い取り、
見捨てることがないとされる力を宿す帽子であると考えられます。
光のマントラを唱えた時と同じ加護の効果が毘盧帽を被ると得られると考えられます。
玄奘の帽子
僧侶巾
僧侶が被るとされている僧侶頭巾に炎と毘盧遮那仏(ビルシャナブツ)が刺繍されているとされています。
詳しい素材や作り方は不明ですが、太宗より賜った毘盧帽なので当時の最も高価な生地を使用していると考えられます。
毘盧帽とは、
西遊記にて玄奘(三蔵法師)が太宗皇帝より与えられた中国の徳の高い僧呂が身につけたとされる帽子であります。
阿弥陀仏の光が遍く世界を照らす様にという思いを込められた帽子であると考えられます。
ゲームやアニメ、ドラマ等で描かれる殆どの三蔵法師が被って登場しています。
三蔵法師とは、西遊記にて主人公として登場しておりますが、
多くの版で孫悟空の活躍を強調された為、三蔵法師の物語での役割は減少していきました。
毘盧帽は太宗が三蔵法師に授けたとされております。
しかし一緒に三蔵法師に授けた錦襴の袈裟と紫金の鉢は女性に化けた菩薩より太宗が賜った物だが、
毘盧帽は菩薩が授けたと記されているものは見つからず、太宗自らが授けた物だと考えられます。
ちなみに三蔵法師は徳の高い僧侶である為、妖魔に頻繁に狙われるそうです。
妖魔から見れば三蔵法師はよく肥えていてうまそうとのことです。
太宗(たいそう)とは、唐朝の第2代皇帝であり、西遊記にて玄奘(三蔵法師)に
五綵金襴の袈裟、毘盧帽、紫金の鉢を与えた人物であります。
西遊記では一度地獄に落ちるが、現世へと帰還し「三蔵」の取経を乞うたところ、玄奘がそれに応えます。
毘盧遮那仏(ビルシャナブツ)とは、
密教においては如来と同一視される仏であり、毘盧帽と同じ英語名が付いております。
サンスクリット語であるVairocana「ヴァイローチャナ」の音訳で「光明遍照」を意味しております。
毘盧帽はこの仏が刺繍されていた事からこの名前がつけられたとされており、
どこにいても仏を敬う事が出来る帽子でありました。
マントラとは、呪文でもあり、瞑想の際に使われる真言でもあります。
三蔵法師が毘盧帽を被りマントラを唱えるシーンがあります。
西遊記にて三蔵法師が被ったとされる毘盧帽(ビルボウ)にまつわるお話です。
三蔵法師がまだ玄奘で、孫悟空ともまだあっていない時のとある場面で毘盧帽が登場しております。
それは玄奘が化生寺にて各地より集まった名僧の前で説法をしていた時でした。
玄奘は民衆にも大変噂のされた僧でした。
片方に金のリングが付いており、生まれながらに仏門に触れていた玄奘はたたずまいからして他の僧とは一線をおきます。
容姿はとても端麗で、表情はどこか寂しげな、派手さは無いものの高貴な印象を与えました。
そんな彼が身に着けていた物は誰しもの目を奪いました。
それは、太宗から賜った五綵金襴の袈裟を羽織り、毘盧帽を被った姿でひとたび口を開いて
耳を傾ければ心をも奪いました。
そんな噂を聞きつけた菩薩はボロの布きれを纏いさえない僧に成り代わって化生寺に出向きました。
菩薩は壇上に登っている僧(玄奘)を見て驚きます。
玄奘は如来の二番弟子である‛'こんぜん”長老の生まれ変わりでありました。
菩薩は驚き、玄奘の説法を最後まで聞いた後に声をかけました。
太宗はそのさえない僧の姿を見るなり出ていくように命じましたが、玄奘がこれを止めて話を聞きます。
「どうして小乗の教法だけで大乗を説かないのですか?」
玄奘「私を初め、諸僧は小乗の教法しか存じ上げません」
菩薩はこう言います。「小乗の教法では亡き者を救うことは出来ません」
玄奘「ぜひともここで説法を」菩薩「いいえ」
と言って菩薩はさえない僧の姿を解きました。その姿に一同は腰を抜かして驚きました。
菩薩は玄奘に「玄奘、あなたに如来の元まで三蔵の真経を取りに行ってほしいのです」
そして玄奘がこれを受けて旅立つ前に太宗から五綵金襴の袈裟、毘盧帽、紫金の鉢を賜り
三蔵という名をもらい旅立っていくのです。
聖属性
アニメ
「最遊記」にて登場する三蔵法師が毘盧帽を被っている場面があります。
この作品の三蔵法師は飲酒・喫煙・博打を好む破戒僧であります。
「ドラえもん」の映画「のび太のパラレル西遊記」にて登場する三蔵法師が毘盧帽を被っています。
しずかちゃんも三蔵法師の格好になる際に毘盧帽を被っています。
ゲーム
「無双OROCHI」にて登場する三蔵法師が毘盧帽らしき物を被っています。
この作品では三蔵法師は女性のキャラクターで登場しています。