雷・農耕の神トールが持つ槌(ハンマー)。
古ノルド語で「打ち砕くもの」を意味する。
自由自在に大きさを変えられて、どれだけ叩き付けても壊れず、投げれば必中であり、所有者の手元に帰ってくる。
ほとんどの敵はミョルニルの攻撃を受けて一撃で倒されており、最強の神が使う最強の武器といわれている。
・必殺必中 攻撃を当てた敵は必ず死に、必ず当たる。そして手元に戻るブーメランのような能力。
・雷を纏わせる 雷の神トールだからこそ出来る攻撃ハンマーに雷を纏わせ、投げたハンマーは雷のように早く敵の元へ飛ぶ。
・自由自在に大きさを変える 大きくすることでの高範囲攻撃や、小さくして狙った箇所だけ打つこともできる。
「トールハンマー」
「破壊するもの」
「打ち砕くもの」
「破壊者」
「潰す者」
「砕く者」
北欧神話での詳しい記述はなく不明。
マーベル・コミックが出すアメコミに登場する「マイティ・ソー」が持つ武器は「ムジョルニア」であり
このキャラクターは北欧神話のトールをモデルに描かれている。
この「ムジョルニア」は惑星二ダベリアに住むドワーフ達により作られ、材料に「ウル」という金属で作られているそうだ。
ドワーフのブロッグとシンドリによって作られる。
奸神ロキのいたずらによってトールの妻シフの綺麗な髪が切られてしまう。
それを見たトールは怒り、シフの髪を黄金の髪にして返すとロキに誓わせる。
その後ロキはイーヴァルディの息子たちというドワーフに宝物を3つ作らせた。
その中に「シフの髪」と「グングニル」がある。
その宝物をもって別のドワーフであるブロッグとシンドリに「これよりもいいものを作ることが出来るか?」という賭けをする。
ロキは二人のドワーフに「作ることが出来たら自分の首を落とす。出来なければお前たちの首を切る」と伝える。
ブロッグとシンドリはハエになったロキに邪魔されながらもイーヴァルディの息子たちと同じように3つの宝物を作った。
その中の一つに【ミョルニル】がある。
賭けにブロッグとシンドリは勝ったが、ロキは「頭はかけたが首は賭けてないと」言い張り逃げ出す。
結局トールに捕まってしまい首を落とすのではなく、ドワーフ達に口を縫われて賭けは終える。
ミョルニルとは北欧神話に登場する雷・農耕の神トールが持つ槌(ハンマー)。
古ノルド語で「打ち砕くもの」を意味する。
自由自在に大きさを変えられて、どれだけ叩き付けても壊れず、投げれば必中であり、所有者の手元に帰ってくる。
ほとんどの敵はミョルニルの攻撃を受けて一撃で倒されており、最強の神が使う最強の武器である。
ただしデメリットもあります。
非常に大きい槌頭(叩き付ける部分)に比べて柄の部分が短すぎるので扱いが難しい。
柄の部分が短いのはミョルニルを作ったドワーフ達が奸神ロキに邪魔をされながら作ったので本来作られる予定のものより短くなってしまったというエピソードがある。
その他にも欠点があり、あまりにも重すぎるミョルニルは怪力を持つトールでも持つことは出来なかった。
そして常に真っ赤に焼けておりやけどしてしまうため素手で持つこともできない。
ミョルニルを持つには2つの神具が必要。 それは「メギンギョルズ」と「ヤーングレイプル」 「メギンギョルズ」・剛力を生み出すベルト。
2倍の力を出せるようになる。 「ヤーングレイプル」・鉄の籠手(手袋)熱さを緩和する。 伸縮自在の能力を持つので、トールは普段、手のひらよりも小さくして持ち歩く。
非常に強力な武器でありながらも実は死者をよみがえらせる力も持つ。
その他に結婚式にて花嫁を清める神器としても使われたり、夫婦には子宝を、子供には健やかな成長を、死者には安息を与えたという。
最強の武器でありながら、聖なる神器でもあったミョルニル。
そのエピソードが関係するのか、北欧神話に興味のある人は出土したミョルニルのレプリカがをお守りとして使われる方もいる。
ミョルニルは死者を復活させる能力があると上記で説明しましたがそれにまつわるエピソードがあります。
トールが乗る戦車は2頭のヤギに引かれており(タングリニスとタングニョ―スト)はトールの食料としても使われる。
そしてトールに食べられた後、骨だけになったヤギたちにミョルニルで祝福をかけておくと、翌朝には何事もなかったように生き返っているのです。
ミョルニルの威力を示すエピソードに巨人族の頭を一撃で砕くエピソードがあります。
トールは巨人を何人か倒しているが、その巨人の中でも最強のフルングニルを倒している。
フルングニルがトールのいるヴァルハラ宮でもてなされたとき、女神の1柱フレイヤの酌によりお酒を飲み過ぎて酔っ払い、暴言を吐き始め、そしてトールを呼び出す。
トールはその状況を見てすぐに怒りミョルニルで倒そうとするが、フルングニルは丸腰の状態のものを襲うのは卑怯であるとトールに伝え、後日改めて再戦を行なうことになる。
フルングニルの頭は石、心臓は砥石でできている。体が隠れるほど大きな盾と投げるための砥石を持ちトールと戦おうとするが、トールの召使いチアルフ(アースガルの住人)が「トールは地下から攻撃しようとしている」と言われ、フルングニルは盾を下に置き、その上に立つことにする。
トールとフルングニルは互いの武器を同時に投げる。
ミョルニルと砥石は空中で当たってしまうが砥石は砕け、そのままフルングニルの頭はミョルニルによって叩き潰されてしまう。
後にミョルニルが砕いたフルングニルの砥石は各地に散って砥石の採石場となる。
ミョルニルが一撃で倒せなかった敵がいます。
それは神々の最終戦争ラグナロクでトールと戦うことになる、ヨルムンガンドと呼ばれる世界を締め上げれるほどの大蛇である。
父は奸神ロキであり、トールとは因縁がある。
実はヨルムンガルドとトールは3度もラグナロクの前に戦っており、最後の戦いでも雌雄を決する運命にあります。
トールはヨルムンガルドに何度もミョルニルを叩き付けますが、ヨルムンガルドの毒を受けてしまいます。
それでもなんとか打ち倒します。ですが9日後にトールは毒で死んでしまいます。
聖属性:死者蘇生や、安らかな眠りを与えたり、子宝のお守り、花嫁を清める能力がある。
火属性:常に灼熱の熱さを持つとされるミョルニル。
・ソードアートオンラインⅡにて
18話のエクスキャリバーを取りに行くクエストでトールが登場。 クエストクリア時にクラインがトールより授けられた。
・ソウルイーターにて
登場するマリー・ミョルニルは名前も武器も北欧神話のトールの武器が由来だと言われており、 武器の名前は「魔槌(マッツイ)ミョルニル」。
運動神経を電気で刺激し能力を高める能力を持つなど トールをイメージに作られたのがわかる。 ただしマリーが使うこのミョルニルは戦闘時はトンファーの形に変形する。
【漫画】
からくりサーカスにてエドワルド・ダールが使うスレイプ二イル(人形)の武器が「撃槌ミョルニル」 映画・アベンジャーズにてマイティ・ソーが使う武器。「ムジョルニア」として登場する。 漫画・黒子のバスケにて紫原敦が放つダンクシュートの名前が「トールハンマー(破壊の鉄槌)」と付けられている。