烏号とは?登場神話、持ち主や武器にまつわる伝説・逸話を紹介|GOD WEAPONS-伝説武具擬人化図鑑-

烏号(乾坤弓)

水属性

種類弓・ボウガン・弩

名前烏号(乾坤弓)

所持者黄帝 李靖(りせい)

登場神話中国神話 封神演義

属性水属性

年齢

武器制作者蚩尤(しゆう)

むせび泣き

「烏号-うごう」とは中国神話では様々な偉業を残した偉大な人物であり、中国を統治した五帝の最初の帝「黄帝」が持つ弓であり、神器です。  弓の詳しい記述はないが、「黄帝」が様々な発明をした中に弓があるので、自ら作った弓を愛用したことから、  話に尾ひれが付いて、【烏号-うごう】からはじまり、「軒轅弓-けんこんきゅう」と変化したと考えます。

長距離射程

漫画・封神演戯での乾坤弓-けんこんきゅうは  数10km、数百km先の敵でも射殺すことが出来る、長射程、威力を誇る恐ろしい武器です。  必中の弓だと考えます。

 

異名

「黄帝の弓」

「むせび泣き」

「軒轅弓-けんこんきゅう」

「鎮守の宝具-ちんじゅのほうぐ」

素材、作り方

素材は泰山の南烏号の柘(つげ)と燕牛の角、茨鹿の弓弭(ゆはず)、川魚のにかわで作られているといわれています。  詳しい作り方は不明です。  「黄帝」は矢弓の発明をしているので、素材を変えるだけで記述されている作り方で同じように作ったのかもしれません。  神々の武器という説もあるので「黄帝」がどこかで授かったのかもしれないとも考えます。  「蚩尤-しゆう」が作ったものならば鉄が使われているはずです。  

烏号(乾坤弓)の総合力

- 烏号(乾坤弓)とは -

「黄帝」とは中国神話史上で一番功績がある人物であり、中国で尊敬を集める偉人です。  活躍した時代は紀元前2000~紀元前3000年頃とされていて詳しくは不明です。出典に描かれるこの時代は神獣や霊獣との闘いや、部族どうしでの争いなどがあったと描かれています。  様々な伝説や発明を残しました。発明では蚕から糸の生成や、舟など、その中でも医学の発展に多大の貢献したと言われています。  日本のユンケル黄帝液は、こうした功績をたたえて「黄帝」より付けられています。  有名な伝説に「黄帝」は蚩尤-しゆうと呼ばれる邪の神が率いる九黎族を打ち倒し、統一するという偉業を成し遂げています。  この戦いには神獣も参戦しており、険しく、長い闘いであったと記されています。最後に蚩尤にとどめを刺した武器こそ【烏号】とされる説もあります。    「蚩尤-しゆう」とは黄帝から玉座を奪うという野望を持っている邪の神です。  戦の神として様々な武器を作成したという説もあります。そしてその作った武器に金属を使うようにしたのは「蚩尤-しゆう」であるとする伝承もあります。    「封神演義」とは商の時代の末期に登場した神怪小説です。中国の大衆に大きな影響を与えた小説で、最近では「少年ジャンプ」でのコミック化によって日本にも幅広く浸透しました。    【乾坤弓-けんこんきゅう】とは李靖-りせいが物語の中で所持している弓であり、「震天箭-しんてんぜん」と共に陳唐関鎮守の秘宝とされています。陳唐関の現役の総兵のみが扱える武器と記されています。

- 烏号(乾坤弓)の逸話や伝説 -

中国神話にて、「黄帝」が持つ弓「烏号-うごう」にまつわる伝説のお話です。  黄帝は鼎を発明した時に空から龍が飛んで現れます。その姿に黄帝とお供達は驚いていると、龍は黄帝に近づいてきます。  そして黄帝に龍は「天帝はあなたが中国の発展に貢献したことを大変喜んでおられます。あなたを天帝に謁見させるために遣わされてきました。」  黄帝はゆっくりと頷くと龍の背にまたがりながらお供達に「天帝が謁見を望んでいる、達者でな」と言いました。  70人にもなるお供達は黄帝が昇天するのを嘆きおしみ、龍につかまろうとする者もいたが、龍が体をひねると振り落とされて床に落ちてしまいました。  黄帝はその心根を哀れに思い、愛用の弓を落として行きました。お供達はその弓を抱いていつまでも泣き叫んだため「烏号-うごう」と人々は呼んだ。  「黄帝」と「烏号-うごう」にまつわる伝説に  不死身とされている神「蚩尤-しゆう」を「烏号-うごう」で心臓を撃ち抜き倒したという伝説もあります。    「封神演義」では所持者の李靖-りせいの息子の一人「哪吒(なた)」の誕生をめぐり、「乾坤弓-けんこんきゅう」についてのお話があります。  李靖-りせいの妻は子供を身ごもったが、すでに胎内で三年と半年経っているが未だに生まれていませんでした。  それを聞いた太乙真人-たいいつしんじんは李靖-りせいの妻の胎内に自らの宝者と一緒に霊珠を埋め込みます。  その後、李靖-りせいの妻はすぐに産気づき、生んだのは丸々とした肉の塊でした。それをみた李靖-りせいは化け物と思い、肉の塊を切りつけます。  すると中からかわいい男の子が宝具と共に出てきました。その場に駆け付けた太乙真人-たいいつしんじんはその子を「哪吒(なた)」と名付け、弟子にしました。  その哪吒(なた)が少し大きくなった頃、哪吒(なた)は陳唐関-ちんとうかんの「乾坤弓-けんこんきゅう」を使って外で遊んでいました。  すると偶然放たれた矢が仙女の弟子に刺さり死んでしまいました。  仙女は弟子に刺さった弓矢を見て、李靖-りせいが持つ弓「乾坤弓-けんこんきゅう」で放たれる矢「震天箭-しんてんぜん」だと気づきます。    「封神演義」にて李靖-りせいが「乾坤弓けんこんきゅう」を使い髑髏山の白骨洞の碧雲童子を使い倒しています。

- 烏号(乾坤弓)の属性 -

スマホゲーム「神姫プロジェクト」では闇属性の武器で登場しています。  「グランブルファンタジー」では「烏号-うごう」の名で、水属性の弓として登場しています。  記述されていることからでは属性を想像出来ません。

- 登場アニメ・登場ゲーム -

「封神演義」のゲーム「仙界伝弍」にて 太乙真人がパーティーに参加して戦う時の メインウェポンになるようです。 デザイン等は不明です。 ゲームでの太乙は肉弾戦が得意ではない 完全遠距離型なのでコンパクトならボウガン、弩  弓なら大きな長弓だったのではないかと予想します。 弓・ 宝具「乾坤弓-けんこんきゅう」と共に 矢「震天箭-しんてんぜん」 を使用しています。 中国のアニメ「ナーザの大暴れ」という哪吒(なた)が主人公のアニメに「乾坤弓-けんこんきゅう」が登場するお話もあります。  まだ幼い哪吒(なた)が遊んでいた「乾坤弓-けんこんきゅう」を誤って放ち、仙女の弟子を殺してしまうお話も映像で登場しております。

 

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