越王勾践剣とは?登場神話、持ち主や武器にまつわる伝説・逸話を紹介|GOD WEAPONS-伝説武具擬人化図鑑-

越王勾践剣(エツオウコウセンケン)

無属性

種類中国刀

名前越王勾践剣(エツオウコウセンケン)

所持者勾践

登場神話中国神話

属性無属性

武器制作者勾践

天下第一剣

越王勾践剣とは、

中国春秋時代後期の越の王「勾践」が自作・所有したとされる八振りの剣であります。

その内の一振りが1965年に出土しました。

霊剣 覇者の象徴

八振りある剣はそれぞれ違った能力を持っているとされております。

現実に出土した越王勾践剣はその中のどの能力を持つのかは不明であります。

太陽の光を抑えたり、水を斬る事が出来たりと、

八つの剣にそれぞれ一つこのような能力があります。 

異名

越王勾践の八振りの剣の一つ 

覇者の剣

素材、作り方

越王勾践剣を作る前に、白馬と白牛を殺して供え、昆吾の神を祀らせます。

この行為をした後に鉱物を採掘して、融解した後に剣に形成したとされています。

出土した剣は、刃がひし形の柄が入っており、

ターコイズ、ブラックダイアモンド、青水晶で作られているそうです。

越王勾践剣(エツオウコウセンケン)の総合力

- 越王勾践剣(エツオウコウセンケン)とは -

越王勾践剣とは、

中国春秋時代後期の越の王「勾践」が自作・所有したとされる八振りの剣であります。

その内の一振りが1965年に出土しました。

 

驚くことに越王勾践剣は2千年経った今でも錆びておらず今でも鋭さを保っています。

その理由は、柔軟で折れにくい銅を使い、硬さと鋭さを保つために錫を多く含まれているそうです。

そして刃の表面にあるひし形の模様には硫黄が含まれており、それが変色を抑えているそうです。

 

これによって空気との接触を無くす効果もある鞘が無くても、

鞘がある状態と同じになり、2千年経った今でも綺麗な状態を保っていると、

解析を行った中国科学院にて証明されています。 

 

勾践とは、中国春秋時代後期の越の王であり、八振りの越王勾践剣を所持した人物でもあります。

当時華南で強勢を誇っていた呉を打ち滅ぼし、春秋五覇の一人にもなりました。 

越(えつ)とは、春秋時代に中国浙江省の辺りにあった国であります。

隣国の呉とはたびたび抗争しており、

呉の夫差によって勾践がいる越は一度は壊滅状態になりました。

しかし勾践が臣従したことで滅亡は逃れ、

勾践が呉で労働をしているその間に越は復習の為の力を付けました。

そして勾践率いる越は呉を紀元前473年に滅ぼしました。 

春秋時代とは、中国において周王朝の後半にあたる時代で名剣が多く生まれた時代でもあります。

呉で名剣を制作していた夫婦「干将・莫耶(かんしょう・ばくや)」に始まり、

5つの宝剣を作り天下一の名工と称えられていた

欧治子(おうやし)や覇者である呉王・夫差(ふさ)や越王・勾践(こうせん)などの

銘が入った剣も発見されています。

- 越王勾践剣(エツオウコウセンケン)の逸話や伝説 -

春秋時代に造られし八振りの剣である越王勾践剣にまつわるお話です。 

 

1965年に中国で、一振りの名剣が出土されました。

その剣は「越王勾践剣」と言い、

春秋時代後期に越の王であった「勾践」が造り、所有したとされる剣でありました。 

 

越王勾践剣は一振りの剣では無く、実は八振りの剣であり、

神話ではその一つ一つに違う能力を持つ剣としても知られています。

その剣の種類をご説明します。 

 

一振り・揜日 

陰性を操り日が出ている日中を暗くする事が出来る能力。 

 

二振り・断水 

液体等を斬る事が出来る能力 

 

三振り・転魂 

この剣を月に向かって指すと、月に住むカエルとウサギがひっくり返る能力。 

 

四振り・懸剪 

空を飛ぶ鳥が真っ二つに斬れる能力。 

 

五振り・驚鯨 

この剣を海に浮かべると、海の中に住む鯨達が驚き、海中深くまで潜る能力。 

 

六振り・滅魂 

この剣を持ち歩くと魑魅魍魎は恐れをなして逃げていく能力。 

 

七振り・却邪 

もののけに取り憑かれたものがこの剣を見ると、恐れをなしてひれ伏す能力。 

 

八振り・真鋼 

金属を容易く斬る事が出来る能力。 

 

これらの能力を持つとされていますが、

出土した越王勾践剣がどの能力を持つ剣なのかは確認出来ませんでした。

しかし出土した剣は2000年という時が経った今でも錆びておらず、鋭さを保っています。 

 

中国の国宝として現在は国外に持ち出されることは禁止されております。

その理由は、1994年に行われた文化交流展にてシンガポールに越王勾践剣を

貸し出ししていたのですが、美術館に関わる作業員が誤ってケースにぶつけてしまい、

7mmの亀裂が入ってしまいます。それ以来中国は越王勾践剣を国外に持ち出していません。 

 

剣の刃の所には勾践が自作したと彫られており、

勾践が所持しただけでなく、作成も施していた事がわかります。

この錆びない剣は、銅・錫・鉛・鉄・硫黄・ヒ素で形成されており、

錆びない要因として硫黄の存在が大事だとされています。

 

剣の刃に施されたひし形の模様はとても豪華で、覇者が持つに相応しい刀となっております。 

柄の部分は絹で巻かれており、

実用する剣ではなく祭事や力の象徴であったのでは無いかと考えられます。 

 

勾践は一度は呉に破れたものの、プライドを捨てて復習の為に苦労をした人物で、

後に呉を滅ぼす越の王であります。

そんな彼が残した越王勾践剣はまだ一振りしか出土していません。

 

もしかしたらあと七振りどこかにまだ眠っているのかもしれません。

今の世の中で八振りの剣を所持できるものは、全ての覇者であると考えられます。

- 越王勾践剣(エツオウコウセンケン)の属性 -

属性

- 登場アニメ・登場ゲーム -

アニメでの活躍を確認出来ませんでした。

 

ゲーム 

「アストラルゲイザー」にて登場する越王・勾踐が持つ剣が越王勾踐剣だと考えられます。

この作品では木属性のキャラクターとして登場しており、

味方の木属性HPを75%アップさせる能力を持ちます。 

 

日本でのアニメやゲーム、漫画などにも

殆ど登場しておらず日本での知名度はあまり無いように思えます。

しかし中国では、国宝として国外には持ち出せないほど、

大事に保管されているなどして知名度があります。

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