呉王夫差矛とは、中国春秋時代後期の呉国の王であった夫差が持つ青銅槍です。
鳥蟲書という書体で矛先に「呉王夫差 自作用鈼(さく)」と記されており、
呉王が自ら作ったことを示しています。
呉王夫差矛の考えられる能力として2000年経った今でも錆びず、鋭さを保つ頑丈さだと思います。
どんな鎧も紙のように切り裂く切れ味と、
刃の腹を叩いても割れない硬さが能力だと考えられます。 頑丈 防御破壊
呉王夫差の銅矛
夫差の青銅槍
銅を主に使って鋳造されており、今でも錆びておりません。
青銅と言われる銅で造られており、身近なもので言えば10円玉硬貨が青銅でできております。
呉王夫差矛とは、中国春秋時代後期の呉国の王であった夫差が持つ青銅槍です。
鳥蟲書という書体で矛先に「呉王夫差 自作用鈼(さく)」と記されており、
呉王が自ら作ったことを示しています。
夫差が呉の王の時ライバルであったのは越の王であった勾践です。
彼が所持した八振りもある剣の一つが出土し、
それも呉王夫差矛と同じように錆びておりませんでした。
夫差とは、中国春秋時代の呉の王で、最後の王でもあります。
越の王である勾践によって討たれたとされており、
勾践によって呉王夫差矛などの名剣や矛は取られたとされています。
勾践の事を一度は命を助けますが、助かった命で勾践に復讐をされます。
勾践とは、春秋時代の後期の王であり、呉の王である夫差の最大のライバルでもありました。
一度は夫差に敗れた後、情けをかけられて夫差に仕えることになりますが、
この時に勾践は大変悔しい思いをしたとされています。
この時の事を「会稽の恥」と言って、勾践は復讐を思うことを日々忘れなかったそうです。
また「越王勾践剣」と呼ばれる八振りの剣を所持いていたとされており、
八振りのうちの一つが同じ湖北省で見つかっています。
この剣も錆びておらず腐食が進んでいませんでした。
鳥蟲書(ちょうちゅうしょ)とは、古代中国で使われた漢字の書体の一つで、
中国大陸の南方の方で使われたとされています。
字に鳥を始めとする人獣の姿が抽象的な装飾として融合されていることが大きな特徴となっており、
造形表現が重視された書体であるとされています。
闔閭(こうりょ)とは、春秋時代の呉の第六代の王であります。
呉を一大強国へと成長させ覇を唱えたが、越王勾践に敗れて没します。
その時、子である夫差に復習を引き継ぐようにと伝えこの世をさりました。
復讐の連鎖はこの時からも始まっていたのです。
呉(ご)とは、春秋時代に中国に存在した国の一つで、
六代王の闔閭の時代には呉はかなりの強国になったが、越の王である勾践により滅ぼされました。
春秋時代の呉の第七代である最後の王が所持していたとされる呉王夫差矛にまつわるお話です。
春秋時代後期、呉の闔閭が国力を伸びしている勾践率いる越に対して襲撃を仕掛け
逆に返り討ちにあってしまいます。
その時に闔閭は越の武将が放った矢が足の親指に当たったことで破傷風となり死んでしまいます。
その死ぬ前に闔閭の子である夫差に復讐を引き継ぐように伝えると息を引き取りました。
「勾践がお前の父を殺したことを忘れるな」と云い、あの世に向かった闔閭を思い、
復讐を誓った夫差は憎しみを忘れないようにゴツゴツした薪の上で寝ることで
痛みを忘れないようにしました。
その思いを胸に夫差は呉の王として国の力を蓄えて行きます。
それを恐れた勾践は反撃に出ますが、今度は勾践が返り討ちにあいます。
最後には勾践は夫差に情けなく命乞いをします。
その姿が情けなかった事から命を取ることを止めたとも記されております。
夫差は勾践を自らの配下として仕えさせ屈辱を味わせます。
勾践は復讐をすることを目標に夫差の見えない所で動き出します。
この後、呉は越の攻撃を受けてじわじわと国力を奪っていきます。
そして越の王である勾践が夫差をとうとう追い詰めます。
夫差の配下である公孫雄が勾践達の前で裸になりこう言います。
「夫差は勾践を一度は命を助け、生かしたではありませんか。
あなたも夫差に恩返しするべきです」それを聞いた勾践たちと共にいた范蠡は
「呉はその大事な機会を逃したから今こうして追い詰められているのです」
あまりにも哀れに思った勾践は夫差を辺境の地に追いやることで罪を償わせようとします。
これを受けた夫差は「私は年老いた。君主に仕えることはもう出来ません」
そうして自らの首を斬り、命を絶ちました。
勾践はそんな夫差を大事に厚葬した後に、
夫差が大切にしたとされる呉王夫差矛を呉より奪い越に持ち帰りました。
呉の王である夫差が所持した呉王夫差矛と越の王である勾践が所持した越王勾践剣は
それぞれ近いところで見つかり、2千年経った今でも錆びておらず、腐食しておりません。
無属性
アニメでの活躍を確認出来ませんでしたが、
架空のキャラクターとして考えられている作品もあります。
「fateシリーズ」に呉の王である夫差が架空のキャラクターとして考えられています。
呉王夫差矛が2000年以上経った今でも錆びてない事から、とても頑丈であります。
その硬さの矛で攻撃されると、敵は防御力A以上ではないと防げないとされています。
ドラマ 「女たちの孫子英雄伝」中国のテレビドラマに夫差が登場しております。
呉王夫差矛が登場したかは確認出来ませんでした。
ゲーム
「アストラルステアウェイズ」にて夫差が登場しております。
呉王夫差矛について記されてはいないのですが、
キャラクターの絵の中に矛のような物が描かれています。
この作品では属性は水で、女性のキャラクターとして登場しております。