牛頭の矛とは?登場神話、持ち主や武器にまつわる伝説・逸話を紹介|GOD WEAPONS-伝説武具擬人化図鑑-

牛頭の矛

光属性

種類

名前牛頭の矛

所持者フェリドゥーン

登場神話シャー・ナーメ(ペルシャ神話)

属性光属性

武器制作者カーヴェ

牛頭の杖

牛頭の矛とはペルシャに伝わる神話である「シャー・ナーメ」の第五章に登場する

英雄「フェリドゥーン」の携えていた矛です。この矛はフェリドゥーンを育てたと言っても過言ではない美しい牝牛である

「ビルマーヤ」の頭を模して作られたものだとも言われています。

威圧 王の証

特殊能力は特に見受けられません。

異名

牛頭の杖

素材、作り方

詳しい作り方は不明ですが

矛であることから何かしらの金属と木材出会ったと考えられます。

 

 

牛頭の矛の総合力

- 牛頭の矛とは -

牛頭の矛とはペルシャに伝わる神話である「シャー・ナーメ」の第五章に登場する

英雄「フェリドゥーン」の携えていた矛です。この矛はフェリドゥーンを育てたと言っても過言ではない美しい牝牛である

「ビルマーヤ」の頭を模して作られたものだとも言われています。

 

この牛頭の矛を携えたフェリドゥーンはアラビアの国の「マルダース」に君臨する

邪悪な王「ザッハーク」に反逆する老鍛冶師「カーヴェ」達と共に王を追い立てることになります。

 

 

また、フェリドゥーンはカーヴェ達反逆者からはフェリドゥーンこそが

マルダースの王になるべきであると担がれてもいました。

牛頭の矛を持ったフェリドゥーンはカーヴェ達をまとめ上げ、その旗印としてカーヴェの使っていた前掛けを使っています。

これによってフェリドゥーンら反逆者達の士気は上がって、

遂にはフェリドゥーンらはザッハークのいる「エルサレム」に進軍を始めます。

 

エルサレムに向かったときにはザッハークは不在でしたが、ザッハークは悪魔と人間の混成軍を率いて戻ってきます。

それをフェリドゥーンたちは迎え撃ち、最終的にはザッハークの頭を牛頭の矛で潰すことに成功するのです。

このように登場する機会こそ少ないながらシャー・ナーメの第五章を終わらせる重要な役割を持つ武器なわけです。

- 牛頭の矛の逸話や伝説 -

前項では牛頭の矛の簡単な概要をご紹介してきました。

ではここからは牛頭の矛を持ったフェリドゥーンが一体どのような人物でどのような活躍をし、

最終的に牛頭の矛がどうなったのかをご紹介いたします。

 

フェリドゥーンは「アーブティーン」と「ファラーナク」と言う人物の間に生まれました。

しかし、父親であるアーブティーンは両肩にヘビが生えた邪悪な王であるザッハークのヘビの生贄にされてしまいます。

ザッハークは成長したフェリドゥーンがザッハーク自身を滅ぼすと言う夢を見たため、

フェリドゥーンを探して殺そうとします。

 

母親であるファラーナクはザッハークがフェリドゥーンを探していることをしれ、フェリドゥーンを隠そうとします。

そこでフェリドゥーンを美しい牝牛であるビルマーヤのもとに預けることにしました。

ビルマーヤはフェリドゥーンに乳を与え、フェリドゥーンは育っていきます。

 

あるとき、ザッハークはフェリドゥーンがビルマーヤのいる牧場にいることを知り、牧場に追手を送り込みます。

それに気がついたファラーナクはフェリドゥーンを連れて「エルブルス山」と言う山に逃げ込むことにしました。

エルブルス山には隠者が住んでいて、ファラーナクはその隠者に頼み込み、隠者はフェリドゥーンの父親となります。

 

一方フェリドゥーンらと行き違いになって牧場にたどり着いたザッハークは、

フェリドゥーンを捕らえそこねた腹いせにビルマーヤを含めた牧場の生物を皆殺しにしてしまいます。

隠者のもとで16年という歳月を過ごし、すっかり成長したフェリドゥーンはエルブルス山を降ります。

降りた先でファラーナクと出会い、父親が生贄にされたことやビルマーヤが殺されたことを聞いて、

ザッハークを倒すことを誓います。

 

しかしこの時点では悪魔も人間も手中に治めるザッハークの力はあまりに強大であり、

ファラーナクは今はザッハークに反抗するときではないとフェリドゥーンを止めます。

それからまもなくして17人もの息子を生贄にされた鍛冶師のカーヴェがザッハークへの反逆の意思を示し、

ザッハークへの不満を持つ人々を率いてザッハークを討つ機会を待つフェリドゥーンのもとへと訪れます。

 

カーヴェらはザッハークを討った後にはフェリドゥーンを王に迎えたいといいます。

フェリドゥーンはその思いに答え、

カーヴェの前掛けを旗印としたザッハークへの反逆軍を率いてザッハークのいるエルサレムにある城へと

進軍することを決めます。

 

進軍するにあたって、フェリドゥーンは自身の武器が必要になり、カーヴェに牛の頭を模した矛を作ってもらいます。

これが「牛頭の矛」です。

牛頭の矛を手に入れたフェリドゥーンはカーヴェらと共にザッハーク討伐に向かいます。

フェリドゥーンは途中で天使に魔法を解く方法を教えてもらい、

バグダードからチグリス川を経由してザッハークの居城のあるエルサレムへと向かいます。

 

しかしフェリドゥーンがエルサレムに攻め込んだときはまだザッハークはインドに遠征をしている最中でした。

ザッハークはエルサレムが陥落したことを知り、自身がフェリドゥーンに滅ぼされる夢を思い出します。

そのため急いでエルサレムに手勢を率いて戻りますが、すでに国民は全員フェリドゥーンの味方となっており、

ザッハークを責めます。遂にザッハークはフェリドゥーンに追い詰められ、一騎打ちになります。

フェリドゥーンはザッハークに勝利し、牛頭の矛で止めを刺そうとします。

 

その時、今はまだザッハークを殺すときではないと天使に止められ、ザッハークは幽閉されることになります。

そしてフェリドゥーンは500年もの間王として善政を敷き続けたのでした。

以降の牛頭の矛の行方は詳しくわかっていませんが、フェリドゥーンの曾孫である「マヌーチェフル」に様々な財宝を与え、

その中に矛などの姿もあったことからマヌーチェフルに継承されたものと考えるのが自然でしょう。

このように500年近くもの間フェリドゥーンと共にあった牛頭の矛は曾孫の代まで受け継がれる一品であったと思われます。

- 牛頭の矛の属性 -

聖属性

- 登場アニメ・登場ゲーム -

牛頭の矛はアニメやゲームでは見られない武器です。

しかし、その所有者であるフェリドゥーンはその名前を「ファーリドゥーン」として

アトラス発のRPG「真・女神転生デビルサマナー」や「ペルソナ2罰」に登場しています。

特にペルソナ2罰では「アジ・ダハーカ」という悪魔に攻撃するのに必要なキャラクターになっています。

 

登場ゲーム作品

 

真・女神転生デビルサマナー

ペルソナ2罰

その他の槍・戟の神武器