ノブケリーとは?登場神話、持ち主や武器にまつわる伝説・逸話を紹介|GOD WEAPONS-伝説武具擬人化図鑑-

ノブケリー

地属性

種類棍・杖

名前ノブケリー

所持者アフリカ狩猟民族

登場神話不明

属性地属性

武器制作者アフリカに住む職人

玉の杖

ノブケリーは南アフリカや東アフリカで主に使用される狩猟用のクラブ(棍)の一種であり、

思春期以降の年齢を迎えたアフリカの男児に送られる、成年したことを証明するための儀礼用の物品でもあります。

アフリカの民族の中でもングニ族と言う部族の中で特に使用される武器です。

鈍器 喫煙具

現実世界のノブケリーに特殊能力はありません。言ってしまえばただの特殊な形の棒です。

民族により形等が違うため殺傷能力もそれぞれだと予想します。

異名

玉の杖

素材、作り方

構造や細部に関しては地域差があるようですが

木で作られていることがほとんどなようです。

 

ノブケリーの総合力

- ノブケリーとは -

ノブケリーは南アフリカや東アフリカで主に使用される狩猟用のクラブ(棍)の一種であり、

思春期以降の年齢を迎えたアフリカの男児に送られる、成年したことを証明するための儀礼用の物品でもあります。

アフリカの民族の中でもングニ族と言う部族の中で特に使用される武器です。

 

また、武器としてだけではなく装飾用の物品として使われることもある他、

中には嗅ぎタバコを楽しむための喫煙器具としての機能を持ったノブケリーも存在していました。

ノブケリーは前述したとおりアフリカの人々に古くから伝わる狩猟用、または戦争のために使われている武器であり、

南部アフリカでは今でも国民のシンボルを始め様々なシンボルとして使われている象徴的な武器でもあります。

 

武器としては殴る、引っ掛ける、

はたまた投擲するといった戦闘において必要な行動が様々に行える万能格闘武器として使われていました。

ノブケリーはアフリカの伝統的武器ではありますが、実は近代でも実用されている武器でもあります。

 

また、ノブケリーはアフリカに住む民族によってノブケリーに似た、ノブケリーの亜種とも言える武器が伝わっており、

アフリカ南部に住むズールー族の間では「イビサ」と言うノブケリーに似た形状の武器が伝わっています。

 

その他にもンデベレ族と言う部族にはこのイビサに似た形状の武器である「インドゥク」と言う武器が伝わっています。

このインドゥクはバトルアックスの刃の柄としても機能するように作られているなど、

ノブケリーとは明確な違いがある武器でもあります。

 

その他にも「ツォンガクラブ」と言うノブケリーの変種が現在のモザンビークにて使用されていた記録もあります。

このツォンガクラブはノブケリーよりも球状の部分が楕円型であり、細長い形状をしていたのが特徴です。

このように様々な派生型を生み出しながらも現代まで残っている近接武器がノブケリーと言う武器なのです。

- ノブケリーの逸話や伝説 -

ノブケリーはご紹介したとおりアフリカに伝わる伝統的な武器であり、

ノブケリーは伝わる民族ごとに派生型を生み出している武器でもあります。

 

また、近現代、特にアパレルヘイトの時代にはノブケリーはすでに銃火器が実用の段階にあったにもかかわらず

実戦で使用された記録まであります。

ここではノブケリーが実際に使用されたと言われる2012年に

南アフリカ共和国ヨハネスブルグにて起きた「マリカナ虐殺」についてご紹介いたします。

 

「マリカナ虐殺」は2012年8月16日、ヨハネスブルグに存在する鉱山「マリカナ鉱山」にて

ストライキ中の労働者と警察隊の間で起きた抗争の中で警察側が労働者側に発砲して34人もの死者を出した事件です。

このマリカナ虐殺はもともとは労働者側と雇用者側のいわゆる労使闘争ではなく、対立している労働者組合同士の争いでした。

争っているのはもともと存在していた労働組合の「NUMSA」と新しい労働組合の「AMCU」です。

 

最初のうちはAMCUがマリカナ鉱山の所有者である「ロムニン」と言う鉱山会社に公認を求めて

ストライキを起こしていました。

当然もともとロムニンに公認をもらっているNUMSAとしてはAMCUが公認されては労働組合の

運営資金諸々の兼ね合いから不都合なことが多いわけです。

 

そのためこの2つの労働組合の仲は時折殺傷沙汰が起こる程度には悪かったのです。

このときはまだAMCUからロムニンに対しての要求はあくまで労働組合の公認程度に収まっていました。

しかし、AMCUの要求は組合の公認からNUMSAを無視した賃上げや待遇改善の要求を始めます。

 

このNAMSAを無視した要求がNAMSAとAMCUの対立を決定的なものにしてしまいます。

AMCUとNAMSAの対立は激化し、連日負傷者の発生するような抗争が続き、

ロムニン側もこれ以上の惨劇を避けるために雇っている警備会社以外に警察の、

それも日本で言うところの機動隊のような特別班に事態の沈静化を依頼するに至ります。

 

その後8月11日からの5日間に渡って、警察官を含めた10人もの人名が組合員によって殺害されてしまいます。

そして8月16日に警察側に銃弾が打ち込まれ、これを皮切りにストライキを起こしていた組合員が警官側に攻撃行動を開始、

そしてマリカナ虐殺が起きてしまうのでした。

 

このときに組合員側が使用したのが鎌やナタ、そしてノブケリーだったというわけです。

ノブケリーが使われた理由としては現代でも成人の儀に使われる儀礼用武器であること、

また家の装飾品としても利用されることから非常に入手が容易であったことが挙げられるでしょう。

しかし、銃火器が主役と成った現代になっても死傷者が出るほどに優れた近接武器であると言う示唆でもあるでしょう。

- ノブケリーの属性 -

土属性

- 登場アニメ・登場ゲーム -

ノブケリーは今でも存在する武器ではありますが、

殴打することがメインの使い方であるゆえなのか「剣と魔法」が貴ばれる国内産のファンタジーゲームなどでは

その姿を確認することはあまりできません。

 

しかし、海外産のゲームではノブケリーが実際に登場しているゲームが存在しています。

それがアメリカのArenaNet社が開発した「ギルドウォーズ」シリーズのゲームで、

その2作目に当たる「ギルドウォーズ2」においてノブケリーの姿を見ることができます。

ギルドウォーズ2では「Astral Knobkerrie」というアイテム名で登場しています。

 

これはゲーム内のメイスという武器カテゴリの武器の見た目を決定するスキンというアイテムで実装されています。

その他にも「Stellar Knobkerrie」というAstral Knobkerrieと同じくメイスのスキンアイテムが存在しています。

どちらも派手な装飾がなされていますが、形状自体は原点のノブケリーと同じように先端が球状になった杖の形をしています。

その他の棍・メイスの神武器