如意棒とは?登場神話、持ち主や武器にまつわる伝説・逸話を紹介|GOD WEAPONS-伝説武具擬人化図鑑-

如意棒(にょいぼう)

炎属性

種類棍棒

名前如意棒(にょいぼう)

所持者孫悟空

登場神話西遊記

属性炎属性

武器制作者太上老君

神珍

如意棒とは中国の伝奇小説の西遊記の主人公である岩猿の孫悟空が持つ、伸縮自在の棍棒様の武器です。

この如意棒は本来は河川の水深を測るために使ったり、水底を均すのに使うための治水の道具でした。

 

超伸縮

武器の特殊能力は圧倒的な伸縮性です。

 

異名

神珍鉄

霊陽棒

海の重り

天河定底神珍鉄

天河鎮底神珍鉄

素材、作り方

材質は「神珍」という金属です。

 

如意棒(にょいぼう)の総合力

- 如意棒(にょいぼう)とは -

如意棒とは中国の伝奇小説の西遊記の主人公である岩猿の孫悟空が持つ、伸縮自在の棍棒様の武器です。

この如意棒は本来は河川の水深を測るために使ったり、水底を均すのに使うための治水の道具でした。

この時はまだ如意棒という呼称ではなく神珍という名称でした。

そのため、そもそも如意棒は作られた時点では武器ですらなかったわけです。

 

そんな如意棒が武器として使われるようになった経緯にはこんな話があります。

孫悟空はある日、不老不死の術を求めて旅に出ます。

その旅の末に須菩提祖師という仙人を探し当ててその仙人に弟子入りをします。

その時に初めて孫悟空は「孫悟空」という名前を与えられました。

そして順調に修行を続けて「筋斗雲」に乗る力と72個もの変幻術を体得します。

しかしそれらを他の弟子たちに見せびらかしたことから祖師は激怒し、孫悟空を破門して故郷の花果山へと返してしまいます。

花果山へ返された孫悟空は部下の猿たちが混世魔王という妖怪に襲われているのを見ました。

そこで孫悟空は須菩提祖師の元で身に着けた身外身の術で混世魔王を倒します。

その後花果山を守るために部下の猿たちに武器を集めさせて、猿の軍隊を作り上げたのです。

まさに「ボス猿」となった孫悟空はその地位にふさわしい武器を欲するようになりました。

そこで東海竜王敖廣の竜宮にある宝物殿から強奪したのが今に伝わる「如意棒」になったのです。

その後の如意棒は普段は小さくして孫悟空の耳の中に、使用時には大きくして孫悟空と共に一騎当千の大立ち回りをしていくこ

とになります。

- 如意棒(にょいぼう)の逸話や伝説 -

如意棒は孫悟空に手に入れられて以来、様々な戦いに持ち出されることになります。

孫悟空が戦うとなれば必ずといっていいほどにその手には如意棒の姿がありました。

では実際にはどのような戦いを繰り広げてきたのかを見ていきましょう。

 

如意棒を手に入れてからの最初の孫悟空の大暴れは牛魔王達との契りを結んだあとのことです。

牛魔王達と宴会になり酔いつぶれていると冥界から死者が来て孫悟空の魂を冥界へと連れ去り、そこで「お前の寿命は尽きた」

と宣告します。

そこで孫悟空は「そんなわけはあるか」と猛抗議しつつ大暴れをします。

これはかなわんと冥界側は孫悟空の寿命が記された閻魔帳を持ってきます。

そこに記された自分の名前を確認するとあろうことか閻魔帳の自分の名前を消してしまうのです。

そして腹いせとばかりに閻魔を殴りつけて帰っていきます。

 

次に大暴れをするのは孫悟空が斉天大聖を名乗るようになってすぐのことです。

閻魔の元から帰ってしばらくしてから、孫悟空は自らの部下の猿や独角鬼王という妖怪を臣下として有頂天になっていました。

そこで孫悟空は自らを斉天大聖と名乗るようになります。

これに怒り心頭の天界の主宰たる「天帝」は孫悟空の討伐を決めます。

しかし討伐に派遣した「巨霊神」と「哪吒太子」は孫悟空の神通力や怪力の前に敗退してしまいます。

結局力で孫悟空を抑え込めないと判断した天界は孫悟空のために新たな役職の「斉天大聖」を創設し、

そこに孫悟空を就けます。

 

孫悟空が斉天大聖に就いてしばらく経つと、斉天大聖には職務がなかったために孫悟空は暇をもてあまします。

そのために蟠桃園という不老をもたらす桃が栽培されている農場の管理を任されることになります。

そこで孫悟空はその桃を食べつくした挙句、宴会で饗された食べ物をも食いつくし、

さらには仙人の薬までほおばって地上に逃げ出します。

 

とうとう天帝も怒り狂い孫悟空に対して10万もの天界の兵士や哪吒太子、恵岸らをけしかけて責め立てます。

しかしこれですら孫悟空を討伐するに至らず、最終的には観音菩薩の力を頼ることになるのでした。

最終的には孫悟空は捕らえられたのち五行山に封印され、500年の後に三蔵法師と共に旅に出ることになります。

三蔵法師との旅においても三蔵法師を守るための武器として抜群の働きを見せ続け、

孫悟空はその功績を認められて仏に至っています。これは如意棒なしではきっと成しえなかった事でしょう。

- 如意棒(にょいぼう)の属性 -

火属性

- 登場アニメ・登場ゲーム -

そんな如意棒ですがどのような形でアニメやゲームに登場しているのかを見ていきましょう。

 

まずは鳥山明先生が書く超人気漫画作品「ドラゴンボール」の孫悟空が持っている「如意棒」です。

主に孫悟空の少年期に武器として使用されていましたが、

作中でカリン塔と神殿をつなぐために使用した後はそのままになったようです。

 

次はスクエアエニックスの「ファイナルファンタジー」シリーズから「ゴクウの棒」です。

こちらは両手棒、または両手槍という武器のカテゴリで登場しており、

FF14では「イースタンバトルスタッフ」という名称で登場しています。

ゲーム中で抜刀すると全体が伸びるギミックが使われています。

 

最後はセガの「ファンタシースター」シリーズから「ニョイボウ」です。

こちらはダブルセイバーという武器カテゴリで登場しており、攻撃アクションを行う際に全体が伸長するギミックが備わってい

ます。

 

登場ゲーム作品

ファイナルファンタジーシリーズ ファンタシースターシリーズ

 

その他の棍・メイスの神武器