シャルータとは?登場神話、持ち主や武器にまつわる伝説・逸話を紹介|GOD WEAPONS-伝説武具擬人化図鑑-

シャルータ

地属性

種類

名前シャルータ

所持者二ヌルタ

登場神話シュメール神話

属性地属性

武器制作者不明

シャルゥル

「シャルゥル」は殴打する部分が7つに別れた棍棒であり、古代メソポタミアから語られている「シュメール神話」や中東のイラ

ク地方から発掘された神話である「ルガル神話」に登場する豊穣と戦いの神「ニヌルタ」の持つ武器です。

ホーミング、自動攻撃

人口知能のように意志を持ち、敵を討ち滅ぼします。

異名

シャルウル

シャル―ア

全てを破壊するもの

千回叩くもの

 

素材、作り方

不明

 

 

 

 

シャルータの総合力

- シャルータとは -

「シャルゥル」は殴打する部分が7つに別れた棍棒であり、古代メソポタミアから語られている「シュメール神話」や中東のイ

ラク地方から発掘された神話である「ルガル神話」に登場する豊穣と戦いの神「ニヌルタ」の持つ武器です。

または古代メソポタミアの一都市である「ラガシュ市」の都市神であり、ニヌルタと同一視される神「ニンギルス」の持ち物で

もあります。

 

シャルゥルは自らの意思を持つ現代の創作で言うところの「インテリジェンスウェポン」に属する武器です。

また、シャルゥルには自ら飛行する能力や持ち主の敵対者と能動的に戦う能力をも持ち合わせています。

さらにシャルゥルは非常に深い知恵をも持ち合わせており、その知恵を用いて所有者の戦いを助けることも出来ます。

また、シャルゥルは持ち主と遠く離れている状態でも自らの意思を伝えることができるため、直接戦闘の道具として使われなく

てもシャルゥルの持つ知恵を武器として利用できるわけです。

 

シャルゥルは「戦闘の洪水」や「全てのものを破壊するもの」という異名が示す通りその凄まじい破壊力が讃えられています。

この背景には神話上での話も当然あるわけですが、それ以上にこの武器が圧倒的な破壊力を持つ事情がありました。

 

当時の古代メソポタミアでは都市国家間での戦争が絶えずありました。

また、戦争で捕らえた捕虜を大量に殺害していたために非常に犠牲者が多い戦争でもありました。

そのため、当時の都市国家であったラガシュ市の都市神でもあるニンギルスも非常に気性の荒い神として扱われるようになって

いきます。

ニンギルスとニヌルタは同一視される神でもありますのでニンギルスの性格が荒いものになるにつれて、大本は豊穣や耕作の神

であったニヌルタも戦や戦士の神としての性質を強くしていきます。

それと同時にニヌルタには武器を用いて悪魔や怪物を退治する話が多くあるいわゆる「英雄神」としての一面があります。

それ故にそのニヌルタ、もしくはニンギルスの持ち物であるシャルゥルには圧倒的な破壊力を表現する字名として「洪水」と言

われるようになったのです。

- シャルータの逸話や伝説 -

このように現実に起きた事柄からもその凄まじい威力が強調されて伝えられるニヌルタ、もしくはニンギルスの持ち物であるシ

ャルゥルですが、このシャルゥルは神話上でどのような立ち位置を担った武器なのでしょうか。

 

ニヌルタは数々の怪物や外敵を打ち倒した英雄神としての一面をもつ男神であり、シュメール神話では「英雄ニヌルタ」や「勇

士ニヌルタ」とも呼ばれています。

また、後にサソリの尾を持つ神「パビルサグ」とも同一視されています。

 

ニヌルタ、またはニンギルスは両手に持ったシャルゥルとシャルカズという棍棒で様々な戦いを行っていきます。

シャルゥルが特に知られるきっかけとなった戦いがあります。それがシュメール神話に登場する悪魔「アサグ」との戦いです。

この戦いは叙事詩「ルガル・エ」という話に記載されています。

このアサグという悪魔はその名前自体に「病気を引き起こす者」という意味を持ちます。

アサグにはその名前の通り病気を引き起こす力や井戸を枯らしてしまう力、さらには大地に毒を振りまく力があったとしていま

す。

つまり人に降りかかる災厄の象徴みたいな存在でした。

 

少々話が外れますが、シュメール神話では人々に降りかかる災厄には2つの解釈があります。

ひとつが神々が人々の犯した罪を裁くために引き起こす、いわば天罰のようなものという考え方です。

そしてもう一つが純粋に人々を陥れようという悪意によって引き起こされる災厄です。

こちらが前述したアサグのような悪魔や怨霊によって引き起こされる災厄です。

しかしながら、これらの災厄は後に神話上でセットで語られていくことになります。

 

話を元に戻すとルガル・エにおいてアサグは秩序がない状態を示す怪物として登場します。

アサグはシュメール神話における天と大地から生まれた子供であり、その姿は非常に醜く、恐ろしいものだったとしています。

このアサグがルガル・エにおいて川の中に魚が生きている状態でその川を沸騰させるという災厄を引き起こします。

当然当時のシュメールでは水や食料の供給源である川が沸騰してしまうというのはとんでもない災厄です。

そこでこの災厄を抑えるためにアサグを退治する運びになります。このアサグを退治するのに遣わされた神こそがシャルゥルの

持ち主であるニンギルス、またはニヌルタなのです。

アサグはニンギルスが遣わされる間にも人々に対して岩石で出来た兵士をけしかけてさらなる災厄を見舞っていました。

そしてニンギルスは天より遣わされるとその手に持ったシャルゥルを振るってアサグを滅多打ちにして退治します。

その後は石を用いてアサグが荒らしに荒したチグリス・ユーフラテス川を灌漑して大地を潤した、とあります。

 

このように人々から災厄を払うために振るわれた武器がシャルゥルなのです。

- シャルータの属性 -

地属性、機械属性があり。ゲームでは闇属性としてもでることがある。

- 登場アニメ・登場ゲーム -

そんなシャルゥルですが、アニメやゲームではフジゲームス発のスマートフォン向けアプリゲーム「ファントムオブキル」に擬人化されて登場しています。

ゲーム上の使用武器は斧で自身の属性は闇属性として設定されています。

 

登場ゲーム作品はファントムオブキルです。

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