龍笛とは、中国神話において魔神・軍神とされた蚩尤(シユウ)を倒したとされる中国を初めて統治した人物、
黄帝(コウテイ)が作った笛であります。現代に伝わる龍笛のルーツとされる笛が神話に登場しています。
綺麗な音色を奏でる物ではなく、
魔物(蚩尤の配下)を恐れて動けなくするほどの音色(龍の叫びのような)を出したとされています。
龍の叫び声を出すことができる為、龍より格下の魔物は怯えて動けなくなってしまいます。
その状態の時に大きな音で脅かすと魔物達は魂を打ち砕かれて倒れてしまうそうです。
横笛(おうてき)
祖の笛
威恐の笛
龍鳴
龍笛の始まりとする黄帝が作ったとされる笛は牛の角を使って作られたとされています。
作り方は不明ですが、牛の角をくり抜き、穴を開けて音が出るようにしたのではないかと考えられます。
龍笛とは、中国神話において魔神・軍神とされた蚩尤(シユウ)を倒したとされる中国を初めて統治した人物、
黄帝(コウテイ)が作った笛であるとされています。現代に伝わる龍笛のルーツとされる笛が神話に登場して、
黄帝に使用されています。
綺麗な音色を奏でる物ではなく、
魔物(蚩尤の配下)を恐れて動けなくするほどの音色(龍の叫びのような)を出したとされています。
現代でも使われる龍笛は竹の管で作られており、雅楽の楽器の中では広い音域を持っています。
高い音から低い音に縦横無尽に駆け抜ける音色を「舞立ち昇る龍の叫び」と例えられております。
黄帝(こうてい)とは、神話や伝説では中国を統一した5帝の最初の一人とされています。
黄帝になる前に蚩尤と呼ばれる軍神・魔神を打倒し、人望を集めたとされています。
様々な武器や薬を残した人物としても知られております。
蚩尤とは、中国史において伝説の時代と呼ばれる「三皇五帝時代」に存在したとされる人物であります。
伝説上では、魔神や魔物、軍神とされる事があります。弓矢、斧、盾等を開発して天下に横行していったと記されています。
それが黄帝の目に留まり、天下を巡って争い合う事になっていきます。
三皇五帝とは、中国伝説上の聖天使8人の総称であります。
三皇は燧人 (すいじん) 、伏羲 (ふくぎ) 、神農(しんのう)が挙げられます。
五帝は黄帝(こうてい)、顓頊(せんぎよく)、帝嚳(ていこく)、唐尭(とうぎよう)、虞舜(ぐしゆん)が挙げられます。
三皇が神として、五帝が聖人としての扱いをされており、理想の君主として知られています。
黄帝が魔物を恐れさせるために作った龍笛にまつわるお話です。
黄帝は中国の文明を担った一人として今でも語られており、
日本では「ユンケル黄帝液」で幅広く知られています。
伝説にて、黄帝がある時、蚩尤と戦った場面で竜笛(りゅうてき)の祖と思われる笛が登場います。
黄帝と蚩尤の戦いが始まると、蚩尤は青い煙を口から吐き出して、戦場を濃霧で覆ってしまいます。
黄帝が率いる軍は霧の中で混乱に陥り、兵は身動きが取れなくなりました。
しかし、黄帝は「指南車」と呼ばれるものを作り、青い霧を突破しました。
この指南車には人形が乗っており、伸ばした手が常に南を指すという仕掛けになっていたのです。
これは黄帝が磁石コンパスの発明をしたとされる伝説にもなります。
しかし黄帝の発明はまだまだ終わりません。
濃霧を突破した黄帝軍でしたが、蚩尤の魔物の配下たちがうねり声をあげて威嚇します。
それを聞いた黄帝率いる兵達は催眠術がかかったかのように、フラフラとなって倒れていきます。
この状況を打破すべく黄帝は牛の角を取り出し、笛を作りました。
この笛が出す音はまるで竜が怒り叫ぶ音であった為、魔物達はすっかり怯えて動けなくなりました。
そして黄帝は牛の皮を剥ぎ、太鼓を作り、太い骨をばちにしてすさまじい音を出し、魔物を驚かしました。
その音はなんと五百里まで離れた場所にも響いたとされています。
魔物達はこの音によって、魂を打ち砕かれて、立ち上がれなくなりました。
そして黄帝は蚩尤を倒そうと応竜に命じますが、蚩尤は応竜を風の神と雨の神を味方につけて倒してしまいます。
そこで黄帝は旱魃の女神を天より呼び出し、雨と風を抑え、蚩尤に勝利をすることが出来ました。
風属性
アニメでの龍笛の活躍を確認出来ませんでした。
笛を武器として登場させている作品が少ないのも原因の1つとして考えられます。
木と水の属性を持っています。
ゲーム
「モンスターハンターシリーズ」にて登場する武器、狩猟笛の一つに「皇金の龍笛」があります。
歴戦王マムタロトと呼ばれるモンスターから取れる素材で作ることが出来るそうです。
モンスターハンターの狩猟笛はプレイヤー達からはかなりマニアックな武器として知られており、
使い手は少ないのですが、その分熱狂的なファンが多い武器でもあります。
「消滅都市0」にて登場するキャラクターに「龍笛奏者 ミヤビ」がいます。