アロンの杖とは?登場神話、持ち主や武器にまつわる伝説・逸話を紹介|GOD WEAPONS-伝説武具擬人化図鑑-

アロンの杖

光属性

種類

名前アロンの杖

所持者アロン

登場神話旧約聖書

属性光属性

年齢

武器制作者イスラエルの神

善悪の木

「アロンの杖」とは「旧約聖書」の「出エジプト記」にて十の災い(とおのわざわい)・十災禍起こした杖。

不思議な力を宿した杖で、エジプト王の前で杖を蛇に姿を変えたり、触れた水を血に変え魚を死に至らしめ、

カエルとブヨ、アブの大群をエジプト全土の大勢の民と家畜に害を及ぼすことのできる杖です。

形質変化、蟲を操る

杖自体が蛇に変化して独自で闘う事も可能です。水を血に変える性質変化や、カエルやアブを呼び出して操ることが出来ます。

病気をかけたり、天候を変えたり、空を闇で覆い視界を奪うこともできます。

神が許す事ならほとんどの事が可能と思われます。

異名

ヤコブの杖

善悪の木

神の杖

不思議な杖

モーセの杖

 

素材、作り方

素材-詳しく記述されている文献はないので確かなことは不明ですが、

「アロンの杖」の起源はエデンの園にある「善悪の木」だと言われています。

形状も不明なため、作り方も予想出来ません。

アロンの杖の総合力

- アロンの杖とは -

疫病を流行らせたり、あられを降らせることも、イナゴの軍勢を呼び寄せることも出来たと記されています。

極めつけはエジプト全土を暗闇で覆うことが出来ることです。

こうした奇跡はやましいことをした者に神の力を証すために使われたともいわれているそうです。

ユダヤ人のモーセ達と対立したエジプト王を弱らせるための反抗として成されたものでもあります。

 

「モーセ」とは旧誓約書の「出エジプト記」に登場する聖人。

アロンというより「モーセの杖」と言われた方がしっくりくるエピソードばかりであり、

神の声を聴いているのもモーセであり、神に返すのもモーセです。

モーセの最後は神がイスラエル人に与えると約束した地を目指し荒野を彷徨い続け40年、

ついにたどり着きましたが、神の指示に従わなかったことがあるモーセは入ることが神より許されず、

約束の地を前にしてこの世を去ります。

 

「アロン」とは口が達者なモーセの協働者。

モーセは口が立たないので自信がなく代わりにモーセが神に聞いたことをアロンが杖を使い実行していきます。

アロンの最後はメリバの泉で神を怒らせてしまったためにアロンも約束の地に入ることが許されませんでした。

その後、ホル山で生涯を終えます。

アロンの死を悲しんだイスラエルの人々は30日もの間服喪したと言われています。

 

旧約聖書「出エジプト記」とは旧約聖書の二番目の書です。一番目は「創世記」です。

あらすじは、モーセが虐げられてきたユダヤ人を率いてエジプトを脱出して約束の地を目指す物語を中心に描かれています。

 

「ヨシュア」とは旧約聖書の「ヨシュア記」に登場するユダヤ人の指導者。ヨシュア記はエジプト記の後の書になります。

モーセの後継者として「アロンの杖」を戦争の時に使います。

- アロンの杖の逸話や伝説 -

「アロンの杖」にまつわる逸話、伝説で最も語られることが多いお話は、「十の災い・十災禍」です。


紀元前15世紀頃、エジプトにて奴隷の扱いを受けていたイスラエル民族をエジプトと奴隷から解放するために、


神より使命を受けたモーセが現れます。モーセはエジプト王に奴隷の解放を求めますが、


奴隷の労役はますます厳しくなるばかりです。


これを知った神はモーセとアロンを通じて、災いエジプトに下して民族の解放をするように摂理しました。


すべて杖を通して行われています。


十の災い☟


 


・血の災い (ナイル川の水が血に変わり、人々は水を飲むことが困難になった)


・蛙の災い (蛙がエジプト全土を埋めつくす)


・ブヨの災い (ブヨ・蚊が大量発生し人々を襲った)


・アブの災い (アブの大群が押しよせる)


・疫病の災い (伝染病を流行らせ、人々や家畜も倒れた)


・腫れ物の災い (すすが舞い、皮膚に着くと膿の出る腫れ物になった)


・雹の災い (天気が荒れて、雹が降ることで作物が育たなくなった)


・イナゴの災い (イナゴが大量発生して作物を襲った)


・暗闇の災い (エジプト全土が三日間、暗闇で覆われた)


・長子皆殺しの災い (エジプト人のすべての長子が謎の死を迎えた)


 


「アロンの杖」が蛇になったお話は、十の災いには含まれていませんが、


エジプトの王を屈服させるために神が行った奇蹟の中の最初の一つです。


 


十の災いの後


モーセ、アロンがイスラエル民族を率いてエジプトを脱出する時のお話しです。


モーセが振るう「アロンの杖」で葦の海を作り、海の水を割った。


それによりイスラエル民族の人々はエジプト王の攻撃から逃げることが出来た。


と記されていて、「アロンの杖」が海を割り、人々が取れる道を作ることが出来る強力な杖であることと、


神の偉大さを示しています。

- アロンの杖の属性 -

聖属性

- 登場アニメ・登場ゲーム -

アニメ「まちカドまぞく」にて登場する「吉田優子」が持つ杖が【アロンの杖】と思われます。

作中での吉田優子とは桜ケ丘高等学校に通う高校一年生です。ある日夢の中で「ご先祖様」に会ったことで突然

先祖返りを起こし、角と尻尾が生えて魔族として覚醒します。

吉田優子の父の名前がヨシュア。

工場の倉庫跡地で埋まっていた「なんとかの杖(アから始まる以外は名称不明の杖)」を武器にしています。

元々は、父ヨシュアの武器です。

棒状の物なら自由に変化することが出来るぐらいの能力しか持たないが、夢の中限定で「ずるい武器」として

常識を凌駕した能力を持つ武器に変化できます。

ただし棒でなければならない制限付きです。所持者の認識によるあいまいなものだが、

例えばボウガンは棒ではないがダジャレのように「棒ガン」と思えばいいのかもしれないです。

頭文字が「ア」の杖で、元々ヨシュアが持っていたとなれば「アロンの杖」で間違いありません。

 

下記のようなドラマやアニメで使用されています。

ゲーム「モンスト」高貴なる十戒の聖杖アロンズロッドの名でモンスターとして登場しています。

見た目は聖騎士のようなキャラデザインです。

映画「十戒」にて旧約聖書「エジプト記」十の災いに沿ってモーセとアロンの物語が描かれており、

杖を使い奇跡を行使する姿が描かれています。かなり古い映画です。

その他の杖・ロッドの神武器