「アクケルテ」はキルギス共和国に口伝で伝わる数十万行にも渡る長大な民族叙事詩「マナス」の第一部に
登場する主人公である英雄「マナス」の持つ銃の名前です。
アクケルテの姿は叙事詩マナスの第一部の第八章に登場しています。
アクケルテの特殊能力は、使用者の意思によってその命中精度や破壊力を変動させることでしょう。
これは「狙って撃てば大砲ともなる銃」という記述やマナスが念じて撃つという描写から読み取ることが出来ます。
百発百中
硝煙は濃霧のよう
アクケルテの材質は銃身が鋼鉄で、銃口の部分がダマスカス鋼であるとしています。
また、イスファハンというペルシアの都市で作られたとされています。
「アクケルテ」はキルギス共和国に口伝で伝わる数十万行にも渡る長大な民族叙事詩「マナス」の第一部に
登場する主人公である英雄「マナス」の持つ銃の名前です。
アクケルテの姿は叙事詩マナスの第一部の第八章に登場しています。
マナスそのものがキルギス共和国に口伝で伝わるものなので語り手によって若干の差異はあるようですが、
若松寛氏が著した東洋文庫版の「マナス」ではこのように描かれています。
「肩に掛けたアクケルテ、それは近くも遠くも選り好みをせず、銃身は鋼鉄、銃口はダマスカス鋼でイスファハン製である」
という風に書かれています。
また、アクケルテには「白い銃」という意味があり、
この叙事詩において「白い」という言葉には「上質である」という意味が含まれているので、
アクケルテはその名前そのものに「上質な銃」という意味を持っているわけです。
先程ご紹介したアクケルテの姿を表す一文には続きがあり、
その文は今度はアクケルテの性能に関しての表現がなされています。
それがこの文です。
「硝煙は靄のごとく、照星は恐怖の的、銃弾は死である」と表現がされています。
このことからアクケルテは一度弾を込めて狙いをつけて引き金を引けば
標的が遠かろうが近かろうが百発百中の命中精度を誇る銃であると読み取ることが出来ます。
また、このアクケルテが登場する場面についで、マナスが怪物と戦うシーンが登場するのですが、
ここでマナスはアクケルテでその怪物を撃ちます。
そのときにマナスは神に祈りつつ、アクケルテに的はあの怪物であると念じるようにしてアクケルテの引き金を引きます。
そうすると吸い込まれるようにして弾丸は怪物に命中して怪物の体を跳ね上げてしまいます。
この描写からはアクケルテは凄まじい威力をもち、
なおかつ使い手の念じる心に応えるような不思議な力があるようにも読み取れます。
以上のことからアクケルテはイスファハンの名工が上質な素材を持って作った凄まじい威力を持つ必中の銃であると言えます。
アクケルテは叙事詩マナスの第一部「マナス」に登場する英雄マナスが持つ名銃であることをご紹介してきました。
アクケルテは叙事詩中の描写から青い火縄を備えているという描写から
日本で言うところの種子島のような火縄銃であることが読み取れます。
日本でわかりやすく表現するならばアクケルテはなにか不思議な力を持つ凄まじい威力を持った種子島、
といったところでしょうか。
このアクケルテはマナスの第一部のマナス少年期の八章に登場して以来、
マナスの壮年期を描いているパートに至るまで常にマナスとともにあったようです。
アクケルテはマナスがまだ少年の時代に怪物を倒すために持ち出した銃であり、
マナスのために作られた銃である、というわけではなかったようです。
そのため作中の描写にも「狙って撃てば大砲ともなる銃をシャルメイデン(英雄の守護者の名前です)が守護する
我らが悪餓鬼(マナスを指します)が手にとった」とあるため、すでにある銃をマナスが手にとったと読み取れます。
マナスはアクケルテを持って怪物を倒しに行くと、マナスは怪物を打ち倒すための好機を感じとり、
そのときにマナスは神に怪物を倒すための助けを請います。
そしてアクケルテに言い聞かせるように的はあの怪物であると念じて撃つと怪物は天高く打ち上がって倒れます。
これがマナスが少年期のときにアクケルテが活躍したお話です。
また、アクケルテはマナスが壮年に差し掛かってからもアクケルテはマナスとともにあったようで、
そのときにはマナス自身も人間離れした人物であるような描写がなされています。
この壮年期のマナスがアクケルテを使う際も相変わらず「硝煙は濃霧であり、照星は恐怖の的、弾丸は死そのものである」
というような描写がなされており、マナスは壮年に差し掛かってなおアクケルテを必中必殺の武器として扱っていたようです。
マナスは壮年に差し掛かるにおいて凄まじい気迫をも持ち合わせていたようで、
そもそも直接マナスが戦うような描写がかなり少なく、
アクケルテが直接活躍したことが一番読み取れるのは少年期の第八章における
少年マナスが化け物を退治するシーンとなっています。
聖属性
アクケルテはキルギスの叙事詩に登場する必中の銃です。
ではこのアクケルテは現代のゲームやアニメにおいてどのように登場しているのでしょうか。
実際にゲームやアニメを取り上げて見ましょう。
1つ目は株式会社コロプラ発のスマートフォン向けRPG「白猫プロジェクト」より「真・アクケルテ」です。
この真・アクケルテは同ゲームの「ライトニングキャノン」という武器の最終強化系武器であり、
ガトリングガンのような見た目をしています。
2つ目は株式会社グリモアからスマートフォン向けRPG「ブレイブソード×ブレイズソウル」より「アクケルテ」です。
ゲーム中では「連弩」という武器カテゴリに所属しており、フレーバーテキスト上では「魔銃」という表現をなされています。
登場ゲーム作品等
白猫プロジェクト
ブレイブソード×ブレイズソウル