うどんげとは、神話では三千年に一度だけ咲くと言われる花の事を指しており、咲いたときに民の理想とする
王がどこからともなく現れて衆生を済度することを予告するものとされています。
人間界には存在しない仙界に咲く花や天上の花と言われ、仏が住まう場所に咲く花だと言われています。
神話上に登場する憂曇華(うどんげ)には特殊な能力はありません。
しかし花を咲かせる時は理想の王、金輪王が誕生すると言われています。
うどんげは咲く場所を選ばずにガラスや、鉄、紙などの上でも咲く不思議な花とされています。
仙界の花
優曇華
憂曇華
神話上のうどんげの素材は不明です。
如来佛がこの世に下り、金輪王がこの世に現れれば、その偉大な福徳力によって、
初めてこの世に優曇華の花が見られるとされています。
うどんげとは、神話では三千年に一度だけ咲くと言われる花の事を指しており、咲いたときに民の理想とする
王がどこからともなく現れて衆生を済度することを予告するものとされています。
人間界には存在しない仙界に咲く花や天上の花と言われ、仏が住まう場所に咲く花だと言われています。
実際のうどんげは南アジア原産のクワ科イチジク属のフサナリイチジクの事をうどんげと呼ぶことがあります。
ばしょうと呼ばれるバナナのような実をつける植物の花の事を指す場合もあります。
最後にクサカゲロウと呼ばれる卵の事をうどんげとして日本では古来よりみなしてきたそうです。
金輪王とは、古代インドの思想における理想的な王の事を言います。
王としての素質をすべて兼ね備えており、暴力ではなく法で4つの海・大陸を統治することが出来るとされています。
仏教の言い伝えではうどんげが咲いたら吉兆であり、誕生する王のもとで活躍するための準備(修行)に入るとされています。
この王が存在している時代を繁栄の時代、王が居ない時代を暗黒の時代として繰り返されていると考えられています。
そのサイクルの年数が3000年なのかもしれません。
如来とは、仏教の開祖である釈迦の事を指す言葉としても使われます。
紀元前5世紀ごろに存在していたとされる人物であります。如来は死後の世界を今生きている自分たちの行いにより
死後の世界を決めると説いており輪廻を切り返す金輪王も前世の行いが良かったから王として生まれていると
仏教、インド神話では信じられています。
クサカゲロウとは、日本で見られるクサカゲロウは2種類存在しています。どちらも人家の近くでも見ることが出来る昆虫です。
クサカゲロウが産む卵は長い卵柄を持ち、1個ずつ産み付けられ花のような神秘的な光景となります。
卵の事を知らなかったのかは不明ですがうどんげと呼ばれることもあるクサカゲロウの卵は場所を選ばずに産み付けることも
可能であると考えられます。
3000年に一度咲き王の誕生を知らせる花と言われているうどんげにまつわるお話です。
このうどんげと呼ばれる花は人の世の花ではなく、仙界にある花である。
そしてこの花は3000年に一度だけ咲き、咲く場所も土や、植物からではなく、紙、金属、ガラス、仏から
生えて成長します。この花の出現は無限の天機を秘めています。
伝説上では誰も想像出来ない花として記されています。
「慧琳音義(えりんおんぎ)」にて
「この花は天上の花であり、 人間世界には存在しない。もし、如来佛がこの世に下り、金輪王がこの世に現れれば、
その偉大な福徳力によって、初めてこの世に優曇華の花が見られる」
「法華文句(ほっけもんぐ)」では「優曇華は、霊瑞の意を示し、三千年に一度現れる。この花が現れたときに、金輪王(轉輪聖王)がこの世に現れる」と記されています。
昔ある時、如来が優曇華(うどんげ)と王にまつわる説法を弟子たちに聞かせました。
弟子の一人がこう聞きました「いつになったら王が現れたことが分かりますか?」
如来は質問にこう答えます「その時になると優曇華(うどんげ)と呼ばれる花がそこら中に咲き誇り、新しい王が
法を使い民を救出していますよ」
そして如来は付け加えてこういいました「その咲き誇る花は人間界の者ではありません。王の誕生を知らせる
一つの吉兆であります。仏が王と共に現れて、法を説法し、民を救済していくことを予告する物なのです。
あなたたちはそれまでにそなえて善い行いを蓄えておきなさい。あなたたちがその光景を見るまでは
私もあなたたちに付き添いますから」
如来や弟子たちはこの光景を見れたのかは不明ですが、
彼らが広めようとした教えは仏教として今でもたくさんの人に伝わり、人々の為の教えになっています。
優曇華(うどんげ)はいい知らせとしてこのように伝わっていますがその珍しさから凶兆として伝えられることもあります。
聖属性
アニメ・ゲーム
「東方project」にて登場するキャラクターの名前に「優曇華」が使われています。
紫色の長い髪が特徴の女の子「鈴仙・優曇華院・イナバ」
名前を付けたのは同作品に登場する「八意永琳」由来は地上の穢れを栄養として実を付ける優曇華の花のように、
穢れを知らなかった月の兎が、地上の穢れに触れて美しい実を付ける事を期待して付けられたそうです。
ゲーム
PS4にてプレイすることが出来る「東方深秘録」にて「鈴仙・優曇華院・イナバ」が登場しています。
ルナティックガンと呼ばれる拡声器に似た武器を持ち、可憐に戦いを繰り広げています。