チャクの斧とは?登場神話、持ち主や武器にまつわる伝説・逸話を紹介|GOD WEAPONS-伝説武具擬人化図鑑-

チャクの斧

雷属性

種類

名前チャクの斧

所持者チャク

登場神話マヤ神話

属性雷属性

武器制作者不明

バトチャアク

「チャクの斧」はマヤ地域に伝わる「マヤ神話」に登場する雨や雷を司り、

農業の守り神供されている天候神「チャク」の持つ石斧のことを言います。

しかし、マヤ神話は16世紀に行われたマヤ地域に対するスペインの侵略戦争時にオリジナルのマヤ神話の大半を焚書されてしま

ったために焼失してしまっています。

 

雷を操る

雷を操る能力があるように神話からは読み取れます。

異名

バトチャアク

 

 

 

 

素材、作り方

火打ち石で出来ているという通説があります。

 

 

 

 

チャクの斧の総合力

- チャクの斧とは -

実際にチャクの斧がどのような武器であるのかが読み取れるのは

チャクが光り輝く石斧を持っていたという一文しかなかったのです。

後にこのマヤ神話を研究して執筆されたジョン・ストーラー、ブライアン・ストロス共同著作の

「Lightning in the Andes and Mesoamerica」という本があり、その中ではチャクの斧は

「バトチャアク」、もしくは「バアトチャク」という名前で登場します。

バトチャアク、またはバアトチャクはそれぞれに「チャクの斧」または「チャクの石斧」

という意味を持つと研究で判明しています。

また、そのLightning in the Andes and Mesoamericaではチャクの斧は火打ち石で出来ているとも書かれており、

火打ち石を打ったときに出る激しい火花こそがチャクの斧が光り輝く石斧とされた理由だとも言えます。

さらにはマヤ地域で行った焼き畑の際にその土の中から石斧が発見されるという事件が発生し、

この石斧が地域住民にチャクが地面に放り投げた石斧だと信じられ、この石斧のことを「バアトチャク」、

つまり「チャクの石斧」であると言われていたともLightning in the Andes and Mesoamericaには記載されています。

そのため、このチャクの斧はある意味現存する神話に登場する武器だとも言えるのかもしれません。

- チャクの斧の逸話や伝説 -

ここまで書き記してきたとおり、チャクの斧に関しての資料は16世紀に行われた魔や地域へのスペインによる侵略時の

焚書によってオリジナルのマヤ神話の資料が焼かれてしまったためにほぼ存在していません。

そのため、チャクの斧の性能や逸話に関しては残されたマヤ神話の断片やその断片から研究された内容からの推測でしか

語ることが出来ないのです。

 

そこで今回はこのチャクの斧の持ち主であるマヤ神話の雨の神「チャク」に関してと、

そのチャクの活躍から読み取れるチャクの斧の性能や能力をご紹介いたします。

マヤ神話における雨と雷、農耕の神「チャク」ですが、

その姿は像のように長い鼻と口の下の方に突き出た牙を持っていました。

さらにはその両目からはとめどなく涙が溢れていたといいます。

このチャクは中米メキシコ近郊に伝承している神話「アステカ神話」に登場する雨と雷の神「トラロック」と

しばしば同一視されてもいます。

 

話は少々逸れますが、このトラロックが一風変わった特徴を持つ神で、2つの全く違う姿を持っており、

そのそれぞれを研究上では「トラロックA」と「トラロックB」というふうに呼称しています。 この内トラロックAと呼称されるトラロックとマヤ神話のチャクの外見的特徴が似通っているため、

トラロックAがチャクと同一視されているのでしょう。

チャク自身も実は単体の神を指す名前ではなく、4人いるチャク全てを指す総称だとも言われています。

研究によっては一柱のチャクは4人に分かれているとされていて、それぞれが東西南北を守っている守護神だとしています。

4人のチャクはそれぞれ「チャク・シプ・チャク」、「エプ・シプ・チャク」、「カン・シプ・チャク」、

「サク・シプ・チャク」と呼ばれており、それぞれが東西南北に対応しています。

また、この「チャク」、「エプ」、「カン」、「サク」にはそれぞれ色が割り振られており、チャクが赤、エクが黒、

カンが黄色、サクが白を意味しています。

チャクはチャクの斧以外にもひょうたんを所持しています。チャクはしばしばこのひょうたんから水をばらまきます。

このばらまかれた水が地表に落ちてきたのが雨であり、これをチャクからの恵みであると当時の人々は考えたようです。

チャクは雨以外にも天候そのものを司る神でもあります。

そのうちの雷こそがチャクの斧が振るわれたときに起きる気象現象であると言われています。

先に紹介したLightning in the Andes and Mesoamericaの中にもある通りチャクの斧は火打ち石で出来ているとされています。

おそらくかつてのマヤの人々は火打ち石の火花と雷を関連付けたのでしょう。

そのためにチャクは火打ち石で出来た斧を持っており、それが振るわれると雷が起こるぞ、と伝承したのだと考えられます。

このことからチャクの斧には雷を操る魔法の力があるともされています。

 

また、チャクは基本的には善なる神であるとマヤ神話では言われています。

しかし、チャク自身は人々に恵みを与えるつもりで振らせた雨が結果的には多すぎて大洪水を引き起こしてしまうこともあったようです。

- チャクの斧の属性 -

雷属性

- 登場アニメ・登場ゲーム -

チャクの斧はその知名度も高くなく、

かつ特徴に関しても原本が消失しているため不明瞭な部分が多いため明確に

「チャクの斧」が元ネタになっているとわかる登場をしたアニメやゲームは非常に少ないです。

その中で明確にチャクが元ネタになっているゲームがありますのでご紹介いたします。

 

そのゲームはアメリカのインディーズゲームスタジオであるHi-Rez Studiosが制作したゲーム「SMITE」です。

このゲームは「MOBA」という多人数対戦ゲームのジャンルに属するゲームであり、

有名なゲームだと「リーグ・オブ・レジェンド」などと同一のジャンルに属しています。

このSMITEのゲーム中にチャクというキャラクターが登場し、アビリティの中に斧を投げつけるアビリティが存在しています。

 

登場ゲーム作品

SMITE

その他の斧・ハンマーの神武器