九鼎(きゅうてい)とは、古代中国における王権の象徴であります。
鼎(かなえ)は古代中国の鍋釜に相当する器具で、三本足ですべて金属で出来ています。
伝説によると始祖禹王が中国全土にある青銅を集めさせ作ったとする文献もあります。
実際は王権の象徴と祭器としての機能しかないです。
武器ではなく宝具としてゲーム等では活躍をしています。
その宝具としての能力の一つに、一時的に所持者のステータスをすべてあげる能力がありました。
青銅鼎(かなえ)
祭器
王権の象徴
詳しい作り方は不明ですが、
素材は青銅が使われたそうです。
九鼎は青銅の上に塗金をしている物もあったかもしれないと記されています。
九鼎とは、古代中国における王権の象徴であります。
鼎(かなえ)は古代中国の鍋釜に相当する器具で、三本足ですべて金属で出来ています。
伝説によると始祖禹王が中国全土にある青銅を集めさせ作ったとする文献もあります。
古代中国における周王朝37代に渡って保持されていたこともあり九鼎(きゅうてい)は王権の象徴として崇められてきました。
周が泰に滅ぼされる時に泗河(しが)の底に沈んで失われたと記されています。
現在は北京にある中国国家博物館にて復元され展示しています。
九鼎大呂とは、九鼎が由来の四字熟語です。
意味は貴重な物や重要な地位や名声のたとえのことを言います。
ちなみに「大呂(たいりょ)」は周王朝の大廟(たいびょう)に備えてある大きな鐘のことを指しており、
どちらも比べようのない大変貴重な物であることのたとえであります。
周とは、紀元前1046年~紀元前771まだ続いた王朝です。
中国文明は周の時代に確立したと言われるほど長い間王朝を開いていました。
その長さは中国史上最長で続いた王朝であります。
九鼎は周が泰に滅ぼされるまでは長らく王権の象徴として活躍したとされています。
武 則天(ぶ そくてん)とは、中国史上唯一の女帝とされています。
唐の高宗の皇后となり、後に唐に変わり、武周朝を建てます。
九鼎を鋳造したと史書に書き記されている人物でもあります。
古代中国王権のシンボルである九鼎にまつわるお話です。
伝説の「九鼎」は実際に目にできる物でも復元されたもので残されている物はありませんが、
後代二人の皇帝が実際に「九鼎」を鋳造したことが史書に書き記されている。
その一人が「武 則天」であります。「武 則天」は唐の三代目高宗の皇后でありましたが
高宗が死んだ後、季氏一族自分の子供を含めた全員を殺す事で自身が皇帝の位につき国号を大周としました。
武 則天は三月明堂の再建を命じ、696年に通天宮と名付けました。
そして中国全土より集め、作られた青銅鼎が各方位に置かれました。
一つ目が名を永昌、二つ目が武興、三つ目が長安、四つ目に日観、
五つ目が少陽、六つ目が東源、七つ目にに江都、八つ目に江陵、そして最後に「九鼎」
用いた銅は五十六万七百十二斤でありました。
それぞれの鼎の上に各自の州の山川物産のあり様を絵で描いたとされています。
九鼎が出来上がった時に黄金千両を用いて塗金を施そうかとしていましたが、
「鼎は神器で貴さはその質、自然さ、無限にあります。ゆえに塗金を施さなくてもすでに光輝いています」
という意見を武 則天は取り入れて塗金はやめたと記されています。
周王朝が泰に滅ばされる時に「九鼎」を欲しがった泰だったが、̪泗水(しが)の底に混乱の中落ちてしまい
今でも見つかっていません。泰は代わりに玉璽と呼ばれるものを刻し、
それを王権の象徴にしたそうです。
土属性や聖なる属性
アニメ
アニメでの登場は確認でにませんでしたが、中国の大人気小説「九鼎記」が日本で電子コミック化しています。
ゲーム
「真 三國無双3」にて「九鼎丹」という道具が登場しています。
一級の道具とされており、使用者はすべての能力を大幅にあげることが出来ます。
トレカ
「三国志大戦 トレーディングカードゲーム」にて行われたファンイベントの名前が「九鼎大呂 争奪戦」というものでした。