ロンバルディアの鉄王冠とは、中世前期に作成された王冠で、ヨーロッパでは一番古い王冠とされています。
キリスト教の聖遺物とされており、多くの皇帝の載冠に使用されています。
イタリアにあるモンツァの大聖堂にて保管されています。中世ヨーロッパの王権の象徴とされてきた王冠です。
神話や文献に記されている限りではロンバルディアの鉄王冠に聖遺物として以外は特殊な力は記されていませんでした。
イエス・キリストを磔にした杭で出来た王冠は高位の聖遺物とされており、聖属性の魔力を放っているとされています。
この王冠を身に着けることが出来るものは無限に湧き出る魔力の恩恵を受けると言われています。
鉄王冠
ロンバルディアの鉄王冠はキリストが磔にされたときに使われた(聖)釘をたたいて、薄く細く伸ばし、
帯状にした聖遺物と言われています。黄金をたたきのばして、部分的にエナメル加工を施しているそうです。
6つの蝶番でつながっており、十字架、花の模様などが彫られています。そして22個の宝石があしらわれているそうです。
ロンバルディアの鉄王冠とは、中世前期に作成された王冠で、ヨーロッパでは一番古い王冠とされています。
キリスト教の聖遺物とされており、多くの皇帝の載冠に使用されています。
イタリアにあるモンツァの大聖堂にて保管されています。中世ヨーロッパの王権の象徴とされてきた王冠です。
ラテン語に由来するCorona Ferrena(コーローナ・フェッレア)の名でよばれる場合もある。
聖遺物とは、キリスト教、カトリック教会において、イエス・キリストや聖マリア等の遺品や遺骨の事を指します。
聖遺物は聖餐に使われたりするので、大切に保管されます。また、所持するものを正当な権力者として
証明する物でもありました。
ちなみにロンバルディアの鉄王冠に使われている聖釘はなぜか世界に約30本は存在すると言われています。
聖釘(せいてい)とは、イエス・キリストが磔にされた際に使用された手足に打ち付けた釘の事を指します。
ロンバルディアの鉄王冠はこの聖釘を打ち叩き作られたものだと言われているため、ロンバルディアの鉄王冠は聖遺物
として取り扱われています。
カール大帝とは、フランス語でシャルルマーニュと呼ばれます。
元々イタリアにあるランゴバルド王国の王デシデリウスがロンバルディアの鉄王冠を持っていたのを
カール大帝がデシデリウスを捕虜にした際に奪っています。
ロンバルディアの鉄王冠にまつわる伝説、神話をご紹介いたします。
元々ロンバルディアの鉄王冠なる前の聖釘を見つけたのは聖へレナと言われています。
伝説ではロンバルディアの鉄王冠を作った聖釘はキリストの十字架を発見した聖へレナが
息子のコンスタンティヌス大帝に授けたものであると言われています。
その聖釘(ロンバルディアの鉄王冠)が北イタリアのゲルマン系征服者であるランゴバルド王の手に渡ったのは
不明だが、ランゴバルドの王妃が発見に関与したと言われています。
その王冠(ロンバルディアの鉄王冠)はイタリアの王権の象徴の一つとして使用されました。
10世紀以降、神聖ローマ帝国の皇帝は同時にイタリア王でもありました。
多くの君主はこのロンバルディアの鉄王冠を使い載冠しています。
その中には、カール大帝、オットー大帝、ハインリヒ4世バルバロッサなどの有名な黄帝がこの王冠で載冠しております。
1805年にナポレオン・ボナパルトはミラノで自らの手で載冠しイタリア王になりました。
ナポレオンはランゴバルド王国の儀式に従った宣誓を行っております。その際に使用されていたのも
ロンバルディアの鉄王冠であります。ナポレオンはその後、鉄王冠勲章なるものを創設しております。
聖属性
アニメでの活躍は確認できませんでした。
漫画
「ヘルシング」にて王冠としてではなく聖釘として登場しています。
アンデルセン神父という登場人物が使った「エレナの聖釘」の「エレナ」は「聖へレナ」と同一人物であるとすれば
この聖釘はロンバルディアの鉄王冠に使われた聖釘を元ネタにしているのではないかと予想します。
小説
アメリカの小説家メルヴィルが書いた「白鯨」の37章で、エブラハム船長は鉄王冠で載冠する夢を見ています。
ゲーム
「コロナ・フェラ」ゲーム用のタロットとして1840年頃ミラノで出版されたものが
新たに復刻したものにロンバルディアの鉄王冠が登場しています。