城壁冠とは?登場神話、持ち主や武器にまつわる伝説・逸話を紹介|GOD WEAPONS-伝説武具擬人化図鑑-

城壁冠(ジョウヘキカンムリ)

地属性

種類宝石・レガリア

名前城壁冠(ジョウヘキカンムリ)

所持者女神テュケー

登場神話ギリシア神話

属性地属性

武器制作者不明

城壁を模した冠

城壁冠とは、ヘレニズム文化において、女神テュケーが冠で、城壁のようなデザインが特徴の冠であります。

都市の幸運を体現した女神がテュケーであり、守り神としても崇められました。

ローマではテュケーはフォルトゥナとして知られますが、城壁冠を被っているのを確認出来ませんでした。

広範囲加護 幸運値上昇

考えられる特殊攻撃などは、都市の防御を高める加護の能力や、幸運値を上げる能力があると考えられます。

神話での登場がない為、確かな効果は不明であります。

一番わかりやすく予想できる効果は防御力上昇であると考えられます。

異名

女神テュケーの冠

大地母神の冠

素材、作り方

城壁冠は古代ローマの軍隊の使われたとされており、金で出来た城壁を模した冠とされています。

金をタレットに似た形をいくつか形成して狭間胸壁の様に仕上げた物とされており、

勲章では最高位のものとされていたそうです。

城壁冠(ジョウヘキカンムリ)の総合力

- 城壁冠(ジョウヘキカンムリ)とは -

城壁冠とは、ヘレニズム文化において、女神テュケーが冠で、城壁のようなデザインが特徴の冠であります。

都市の幸運を体現した女神がテュケーであり、守り神としても崇められました。

ローマではテュケーはフォルトゥナとして知られますが、城壁冠を被っているのを確認出来ませんでした。

 

ヘレニズム期にテュケーと同じく城壁冠を被っていたのは女神キュベレーであります。

大地母神を都市の守護神として崇めた場合、城壁冠を被せる事が多かったそうです。 

 

女神テュケーとは、ギリシア神話にて都市の財産と繁栄、幸運を司る女神であります。

名前の意味は「運」を意味しており、ローマ神話ではフォルトゥナが同一視されています。

ヘレニズム期にはそれぞれの都市で城壁を模して作られた城壁冠を被ったテュケーが多く祭られたそうです。

 

文学における彼女の家系も様々あり、ヘルメースとアプロディーテーの娘とされたり、

オーケアニデス(オーケアノスとテーテュースの娘)の一人とされたりしています。 

 

女神キュベレーとは、ギリシア神話にて死と再生を司る神であります。

アナトリア半島のプリギュアというところで強く崇拝された大地母神でもあり、

テュケーと同じ様にヘレニズム期では城壁冠を被っているキュベレーが多くあります。 

 

フォルトゥナとは、ローマ神話にて運命を司る女神として登場しております。

ギリシア神話のテュケーを元にローマ神話に組み込まれた女神であり、テュケー同様に神話はありません。

彼女は城壁冠を被っているのを確認出来ませんでした。 

 

ヘレニズムとは、アレクサンドロスの東方遠征によって生じた古代オリエントとギリシアの文化が融合した

「ギリシア風」の文化を指しています。

時代区分としてはアレクサンドロス3世が(在位前336年 - 前323年)の治世から

プトレマイオス朝エジプト王国が滅亡するまでの約300年間を指しています。 

- 城壁冠(ジョウヘキカンムリ)の逸話や伝説 -

都市を守る女神が被るとされる城壁冠にまつわるお話です。 

 

城壁冠は女神テュケーやキュベレーが被る冠として知られていますが、

テュケーやキュベレー達が城壁冠を被っていたとされる神話などはなく、テュケーは神話すらありません。

しかし当時のギリシア、ローマ人達は都市を守る女神としての象徴として城壁冠をつけるようになったとされています。 

 

城壁冠は、古代ローマにて最高位の勲章としても使用されたとして知られています。

戦争の際、敵軍の都市や要塞に最初に登って旗を立てることの出来た者に与えられた物として城壁冠が使用されました。

勲章としては最高位の物であるため、旗を立てたものが申し出ても授与されるまでは厳密な調査の末に行われていたそうです。

 

ギリシア硬貨に描かれている女神ローマが被る冠は城壁冠であります。

女神ローマは古代ローマの女神で、都市、国家を人格化した神です。

古代ローマを国家を神聖なものとして広めていくためのスポンサーとして女神ローマは古代ローマで受け入れられていきます。

何も被っていないこともあるが、硬貨には城壁冠を被って描かれているため、

城壁冠がトレードマークになっていてもおかしくありません。

 

ヘレニズム時代は女神テュケーも硬貨に良く刻まれており、城壁冠はギリシア、ローマでは幅広く知られる冠であります。

女神テュケーは幸運の女神として知られ、硬貨にも刻まれましたが、幸運を与えすぎないようにする女神が居ます。

その名は女神ネメシスであります。

彼女は義憤の女神として幸運を与えすぎた人間に不幸を与えてバランスをとる役目があります。

 

このネメシスには城壁冠が使われていない事から、城壁冠は女神というだけで付けられるものではなく、

都市を守る、繁栄、幸運、大地母神、再生などを司る女神にしか与えられていない冠であると考えられます。

古代ギリシア、ローマ人が考え、広げた城壁冠は今でも紋章などで使用されるほど語り継がれてきた伝説の冠であります。

- 城壁冠(ジョウヘキカンムリ)の属性 -

属性

- 登場アニメ・登場ゲーム -

アニメでの城壁冠の活躍を確認出来ませんでした。

 

ゲーム 

「御城プロジェクト」にて城を擬人化させた城娘として登場しております。

城壁冠とは直接関係か無いかもしれませんが、城、街を守る女神の冠を城壁の形にしたように、

このゲームでは城壁のように武装して敵から城を守る存在を城娘と呼ばれるキャラクターにして作成されています。

こちらは成人向けのゲームです。

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