銛(もり)をイメージして作られたか、牧草を集めるための農具「フォーク」から作られたとする二つの説がある。
ポセイドンが怒りトリアイナを地面に突くと地震がおこり、一つの大陸を簡単に沈めてしまう。
また、「トリアイナ」は水と風を操ることが出来る。大波、津波、洪水、嵐を起こすと言われている。
逆にそれらを鎮める力もある。そしてポセイドンが使うことで、人々に自信を与える力を持つとされる。
「トリアイナ」は穂先に刃が三本付いている三叉の槍であり、元々魚を捕獲するための道具だった。
武器として使われる三叉槍の穂先が三つに分かれているのは殺傷性を高めるのと、命中率を上げて広範囲に当てる為の造り。
「トリアイナ」で受けた傷は治りが遅く、死ななくても長く苦しむ武器である。
「トリアイナ」を使うポセイドンとは上記でも軽く触れたが、最高神ゼウスに次ぐ強さを誇るオリュンポスの神。
性格は荒くて凶暴。罰せられた傲慢な人間たちはポセイドンによって津波や嵐を起こされたり、
ポセイドンに命令された巨大な海洋怪物に襲われたりすることもあった。
神々の中で地位がとても高く、並外れた威厳を持つ。しかしゼウスには基本的に逆らわない。
ポセイドンの支配は全物質界に及ぶ。
ポセイドンは様々な罰を行っており、その中の一つに有名な「カッシオペイヤへの罰がある」
エチオペアの王妃カッシオペイヤは「私の美しさは女神にも勝る」と豪語した。
その話をネーレーイス(海に潜む女神)達より聞いたポセイドンは海の怪物(クジラまたはアザラシ)ケ―トスをエチオペアに
送り、暴れさせた。
カッシオペイヤはケ―トスの怒りを鎮めるために娘のアンドロメダを生贄に捧げるのだが、
たまたま通りがかったペルセウスによって
アンドロメダは救われ、ケ―トスもペルセウスが持っていたメドゥーサの首で石にされた。
このメドゥーサはポセイドンが愛するほどの美貌を持っていたがポセイドンと女神アテネの神殿で交わしてしまい女神アテネは
処女神でもあるので神聖な神殿を汚されたと怒り、メドゥーサを怪物に変えてしまう。
怪物にされた後にペルセウスに首を切られている。
ポセイドンが「トリアイナ」を手にした経緯は
ゼウスやポセイドンが属するオリュンポスの神々と、時間の神クロノスが属するタイタン族と争いが起きた。(ティタノマキ
ア)
その時オリュンポスの神々はクロノスの母(ガイア)から地の底にいる単眼単角のキュプロスの事を聞いており、
ゼウスを筆頭に彼らを助け出した。
後にゼウス率いるオリュンポスの神々に加勢することになった際、ゼウスに「雷霆」、ポセイドンに「トリアイナ」、ハデスに「透明になれる兜」を授ける。
キュプロスは鍛冶神のへパイストスの元でお手伝いをしたりしながらその後も多くのものを生み出している。
「トリアイナ」はただの武器としてだけではなく不思議な力もあり、それを記すエピソードに
女神アテネとポセイドンの領地争いがあります。
都市アテ―ナイ(現在のギリシャの首都)の支配権をめぐり二人がアテ―ナイの民に贈り物をして、
民が一番良い贈り物と感じた方にアテ―ナイの支配権を渡し、守護神として認めるという勝負をします。
ポセイドンは「トリアイナ」を使い大地を突き、塩水の泉を沸かせます。
女神アテネはオリーブの木をたくさん実らせた。
結果はオリーブの木々が民に一番喜ばれた。
それに納得できないポセイドンはアテ―ナイに洪水を起こしてしまう。
こういった水にまつわる不思議で神秘的なエピソードが描かれています。
「トリアイナ」の威力を示すエピソードに
ティーターン(巨神族)とオリュンポスの神々の戦いティタノマキアで描かれています。
クロノス率いるティターン族とゼウスを筆頭とするオリュンポスの神々は覇権を争い戦います。
しかし神々は不死なので長引く戦いをポセイドンはゼウス達と共闘して「トリアイナ」を使い
宇宙を揺さぶりました。それによりティターン族に勝利した。
水属性
アニメ 聖闘士聖矢にて海皇ポセイドンのジュリアンが持つ槍が三叉の槍。
アニメ 家庭教師ヒットマンリボーン!にて六道 骸が持つ槍が三叉槍。
アニメ ワンピースにてカタクリが使う武器が「土竜」という三叉槍。
下記のようなドラマやアニメで使用されています。
パソコン・スマホゲーム マインクラフトにてドラウンド(ゾンビの亜種)を倒すことによりたまにドロップする槍が「トライデント」
映画 アクアマンにて主人公のアーサーはトライデントで最後の敵を倒しアトランティスの王になっている。
ゲーム 戦国バサラにて真田幸村が三叉槍を使っている。
ビデオゲーム ゴッドオブウォーⅢにてポセイドンと戦うときに手にしている。ここで登場しているポセイドンはまさに海の化け物。