鎖子黄金甲とは、西遊記に登場する孫悟空が海中にある海竜王達の住む宮殿にて
長く居座り続けた為に、海竜王達より追い払われます。その際に譲ってもらったり、
東西南北の海竜王に与えられた宝に如意棒、金冠、歩雲靴、そして「鎖子黄金甲」がありました。
孫悟空の素早い動きにも耐えるしなやかさと鎖帷子(くさりかたびら)なので刃物には高い防御力を誇ります。
詳しい能力は不明ですが、海龍王達は如意棒や雲の上を歩けるようになる履物などと一緒に送られているので
鎖子黄金甲も不思議な力があったのだと予想します。
鎖子甲
黄金の鎧
黄金の鎖で丁寧に編まれた鎧と記されていますが、
素材や作り方などは詳しくは記されていません。
鎖子黄金甲とは、西遊記に登場する孫悟空が海中にある海竜王達の住む宮殿にて
長く居座り続けた為に、海竜王達より追い払われます。その際に東西南北の海竜王に
それぞれ与えられた宝に如意棒、金冠、歩雲靴、そして「鎖子黄金甲」がありました。
孫悟空とは、西遊記に登場するサルをモデルにした主要人物で、アニメ、映画、漫画等で
日本ではポピュラーなキャラクターです。
岩石から生まれた孫悟空は様々な経験を積み、天帝も手が付けられないほどの強さを持ちます。
手の付けられない孫悟空は菩薩との賭けに負けて500年間五行山に封印されます。
そして封印が終わると三蔵法師達と出会い、天竺(てんじく)までの旅に出ます。
西遊記とは、唐の時代に中国からインドへ渡り仏教の聖典を持ち帰った三蔵の長年の旅を記した物語を元に、
神、仙人、妖怪、竜が入り乱れる嘘と本当が混ざった一大白話物語であります。
物語は三蔵の波乱の人生を軸にして描かれており、無敵の仙猿、孫悟空達との天竺を目指す旅を描いています。
四海竜王とは、四海を収める四人の竜王であります。
西遊記にて登場する海竜王達は孫悟空に振り回される役回りをしています。
如意棒は奪われ、追い返す為に鎖子黄金甲を含めた四つの宝具を差し出すことになったりと
海竜王達の孫悟空の無茶を収めるシーンが描かれています。
西遊記に登場する孫悟空が身に着けていた鎖子黄金甲にまつわるお話です。
孫悟空の最初の敵である混世魔王を倒して以来、守りを固めるために
大量の武器を孫悟空が生まれた国より強奪して配下の猿達に配ります。
その配下の持つ立派な武器を見た孫悟空は自分が持つ太刀がだんだんお粗末なものに見えてきます。
そこで孫悟空は配下に向かってこう言いました。
「俺様が使う武器がこんな太刀では面白くはない。さてどうしたものか」
配下は「竜宮が近くにありますのでそちらに行かれて竜王に武器をお求めになってはいかがでしょうか」
それを聞いた孫悟空は大変喜び急いで行きます。
竜王の前に着いた孫悟空は「刀は得意ではないので他の武器をください」と言って
竜王に用意させました。最初に用意させたさす又はとっても重たいのですが孫悟空は軽々と持ってしまいます。
竜王はそれより重たい武器を次々用意させますが、孫悟空はどれも軽いと言って竜王を困らせます。
結局、孫悟空が気に入ったのは海の重りとして置かれていた如意棒を奪い取りました。
その後も孫悟空は竜宮を全然出て行ってくれないので困った竜王達は
後で天帝に報告をして罰を与えてもらえばいいので今はおとなしく宝を差し出し出て行ってもらおうと宝を探します。
竜王達がそれぞれ用意したものは「金の冠」「蓮の糸で作った歩雲靴」そして「鎖子黄金甲」です。
孫悟空は武器や防具をもらうとしっかりと身に着けて
「お騒がせして済まなかった」と捨て台詞を吐いて如意棒を振り回しながら帰って行きました。
海竜王達は怒りを発散させる間もなく天帝に報告に行ったのでありました。
ここまでのお話はまだ三蔵法師と出会う前の事です。
そしてこれ以降「鎖子黄金甲」についての事は記されておらず
詳しい特性などは不明です。
四海竜王までも困らせる孫悟空はとても強く凶暴ですが、如意棒などの神秘的な
特徴がある武器などを好むので、「鎖子黄金甲」も何か不思議な力を持っていると思われます。
火属性もしくは光属性
アニメ
中国の映画「西遊記 ヒーローイズバック」にて孫悟空(斉天大聖)が着ている防具が
「鎖子黄金甲」だと思われます。
漫画
「Fateシリーズ」にて登場した孫悟空が持つ宝具の中に「鎖子黄金甲」があります。
黄金の鎧と解説されていますが、それ以上の情報はありませんでした。
ゲーム
「三国志~天下乱舞」にてレベル25以上で装備することが出来る防具として「鎖子黄金甲」が登場しています。