ぺタソスとは、古代ギリシアに起源を持つとされているつばの広い日除け用の帽子であります。
つばが広く、だらりとした藁や羊毛を使ったものがあるとされています。
主に農夫や旅人が身に着けていることが多く、田舎に住む人の格好にみられるそうです。
ヘルメスが持っていたとされるぺタソスの能力などについては不明です。
予想する能力としては飛行能力を補助するなどのスキルだと思います。
理由はヘルメスが履いている黄金の翼の生えたサンダル「タラリア」と同じように
ぺタソスも翼が生えているものがいくつか見られます。
翼が生えていることから同じように飛べるための道具ではないかと予想しています。
羽根兜
ヘルメスが被っていたとされるぺタソスの素材や作り方は不明です。
存在していたぺタソスは羊毛のフェルト生地や皮、藁などから作られているそうです。
作り方については詳しくは不明です。
ぺタソス(petasos)とは、古代ギリシアに起源を持つとされているつばの広い日除け用の帽子であります。
つばが広く、だらりとした藁や羊毛を使ったものがあるとされています。
主に農夫や旅人が身に着けていることが多く、田舎に住む人の格好にみられるそうです。
ヘルメス(Hermes)とは、ギリシア神話に登場する青年神とされています。
オリュンポス十二神の一人で最高神ゼウスの使いです。旅人、商人の守護神とされています。
またヘルメスはローマ神話におけるメルクリウスです。ヘルメスの見た目は日除け帽であるぺタソスを頭に被り、
神々の伝令を示す杖「ケーリュケイオン」を持ち、鳥よりも早く空を飛ぶことのできるサンダル
「タラリア」を履いています。時には武器である鎌「ハルぺー」を持つこともあります。
「ハルぺー」はペルセウスがメドゥーサを討伐する際にヘルメスが貸し与えています。
メルクリウス(Mercurius)とは、ローマ神話にてギリシア神話のヘルメスと同一視されている旅人、商人の守護神です。
ローマ人はギリシアの影響を受けてローマにて元々崇拝していた神々を
ギリシア神話の神々と同一視する様に翻訳がされたそうです。
メルクリウスを描いた絵にはたびたび羽の生えた帽子ぺタソスが描かれています。
オリュンポス十二神とは、ギリシア神話においてオリュンポス山に住まう12柱の神々の事を指しています。
ヘルメスは10番目の神とされています。この神々の中でぺタソスを被るのはヘルメスだけのようです。
ヘルメス(メルクリウス)が被っていたとされているぺタソスですが、
神話にはこれと言って触れられていません。神話で語られているのはヘルメスの持つとされる
「ケーリュケイオン」と言われる蛇が巻き付き、頭には翼の生えた人を生き返らせたりできる不思議な杖や、
「タラリア」という鳥よりも早く空を飛ぶことのできる黄金の翼の生えたサンダルです。
ぺタソスも神話では語られているかもしれませんが翻訳されていないか本当に神話では触れられていないのか不明です。
どれも翼が生えているのがヘルメスを表す特徴として描かれているのかもしれません。
本来のぺタソスは翼が生えていないので絵画等ではヘルメスだとわかるように
描かれ始めたのかもしれないとも言われています。
ぺタソスを被っているヘルメスが広く伝わっているそうですが
最初は帽子をかぶっていませんでした。しかしヘルメスは旅人の守護神であることから
絵画にぺタソスを被っているヘルメスが登場していきます。そしてだんだんと特徴的になっていきます。
少しずつヘルメスの絵に描かれるぺタソスは羽、その後翼が描かれていきます。
最終的にはぺタソスの原型がほとんどなくなったヘルメットのようなものに羽や翼が付いているものがヘルメスの
帽子として描かれたり、作られたりしているそうです。
私見ですが、ヘルメスは最初ぺタソスを被っていなかったんだと思います。
神話でも「ケーリュケイオン」と「タラリア」「ハルぺー」は語られていますが
ぺタソスは神話では登場していません。翼も生えて絵画で描かれるくらいなので
神話でも登場していそうなのに出ていないのはヘルメスという神をイメージで絵画に描いた
絵描き師の方たちが作り上げた架空のアイテムだと思います。
ただし初期の翼の生えていないぺタソスはもしかしたら旅人の守護神であるヘルメスはどこかで被っていたかもしれません。
聖属性
アニメ
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」にて登場するヘルメスが被る帽子は羽が付いており
ぺタソスを連想させます。キャラクターのイメージもギリシア神話に登場するヘルメスが元ネタで作られていると思います。
ヘルメスファミリアの主神であり旅人風の格好をしておりへらへらとして難破な雰囲気ですが
敵を作らないマルチな才能を持つとされており、ギリシア神話に登場するヘルメスと同じように
才能ある神として描かれています。
ゲーム
「ヘルメスの流儀」というカードゲームのパッケージには翼の生えたぺタソス?を被るヘルメスが描かれています。
ゲームの内容はプレイヤーはヘルメス神域で採れた果物を持って帰ろうと試みます。
そのためには供物をしたり競りをして獲得しなくてはなりません。
最も価値ある果物を手にしたプレイヤーの勝利です。
商人の守護神でもあるヘルメスにまつわるゲームでゲームマーケット2017年にて発表されたものだそうです。
「バトルスピリッツ」というカードゲームにて登場するカードにヘルメスが描かれているものがあります。
そのヘルメスが被っている物はつば広で翼が生えたぺタソスのような帽子です。
武器は「ハルぺー」のように大きく湾曲している短い鎌を持っていて、かなり
神話にでてくるヘルメスに特徴を寄せて描かれております。