三叉束髮紫金冠とは、武芸を極め、弓馬に優れた猛将であるとされた呂布が身につけていたとされる
黄金の三叉束髪冠であります。髪をまとめる為の物でもあり、戦闘の際でも必ず付けられた物であります。
三国志の時代、中国の人間は頭髪は人間の生命力とされ、男も女も髪を切らない文化でありました。
三国志演義では呂布が身につけていたと記されているのみで能力などは不明であります。
三股の冠から伸びた羽の先に刃物や重りを付け、振り回すことで敵を威嚇や牽制をする使い方が出来ると考えられます。
呂布の束髪冠
三叉の束髪冠
詳しい作り方は不明です。
素材は紫色を帯びた当時の中国で最も良質とされた黄金、紫金であります。
紫金は赤銅の異名でもあり、銅に約7%の純金とわずかな白目を加えた合金であります。
それを三股の束髪の冠にしているそうです。
三叉束髮紫金冠とは、武芸を極め、弓馬に優れた猛将であるとされた呂布が身につけていたとされる
黄金の三叉束髪冠であります。髪をまとめる為の物でもあり、戦闘の際でも必ず付けられた物であります。
三国志の時代、中国の人間は頭髪は人間の生命力とされ、男も女も髪を切らない文化でありました。
その為、普段は髪を束ねて冠や布で覆っていたとされています。
呂布とは、三国志演義にて登場しており、名馬赤兎馬を駆り、
その鬼神の如き強さをもって「人中の呂布、馬中の赤兎」と称された存在であります。
また、部下を指揮する事に大変に優れており、戦場指揮官としてはこの上なく優秀でありました。
ゆえに「三国無双」とさえ称されています。
人目で呂布とわかるような豪華な姿をしていたと記されています。
その事が記されている所に三叉束髮紫金冠が記されています。
三国志とは、中国の後漢・三国時代(184~280)に中国統一を目指し、争った歴史をまとめた書物の事を指します。
「三国志演義」とは違い、史実を忠実に簡潔にまとめられております。
その為、面白みには欠けるそうです。
三国志演義とは、「三国志」をベースに一般大衆が楽しめるように
フィクションを交えて作られた娯楽性の高い歴史小説であります。
呂布はこのどちらにも登場しています。
呂布が所持する宝具や馬
1.三叉束髮紫金冠
2.西川紅錦百花袍(マント)
3.身披獣面吞頭連環鎧
4.腰繫勒甲玲瓏獅蛮帯
5.弓矢
6.方天画戟
7.赤兔馬
呂布が頭髪に使ったとされる三叉束髮紫金冠にまつわるお話です。
呂布が董卓と呼ばれる悪名高き者の家来になっていた時の事です。
少なかった兵力を呂布を引き入れた事によって手に入れた董卓は漢の政府の権力をガッチリと握ることに成功します。
大臣を勝手にやめさせたりするのはまだ序の口です。
富豪から金品を奪い、罪のない人を殺したり、犯したりするやりたい放題の男でありました。
挙げ句の果てに、当時の漢の皇帝をやめさせて、異母弟を即位させます。
元の皇帝は董卓に殺されます。
ここまででわかるように、董卓はめちゃくちゃな政治をする人物でありました。
そんな政治は長続きするわけがなく、各地の有力者達が立ち上がり、反董卓連合軍を結成します。
連合軍は董卓のいる首都に攻め込みますが、董卓は首都を焼き払ってしまい、長安に遷都(せんと)してしまうのです。
反董卓連合軍にすら揺るがなかった董卓ですが、呂布の裏切りにより終末を向かえます。
そして董卓の前に連合軍と共に現れた呂布の場面を語る部分が「三国志演義」にてこう記されています。
「三つに分けて束ねた髪に紫金のかぶとを載せ、四川産の百花袍を着て、獣面呑頭の連環の鎧をつけ、
鎧の上から玲瓏獅蛮の腰帯を締めている。弓矢を身につけ、手には画戟を持ち、
風にいななく赤兔馬に乗り、まさしく【人のなかに呂布あり、馬のなかに赤兔馬あり】」
と記されております。董卓はその時の呂布を見て恐れ慄きたじろいだそうです。
無属性
アニメ
「まじかる無双天使 突き刺せ!! 呂布子ちゃん」にて
戦天使である呂布子が頭に着けている束髪冠が三叉束髮紫金冠であると考えられます。
大半がギャグの内容であるこちらの作品は三国志演義の登場人物をベースにしているため、
元ネタである三国志演義を知っている方はこの作品をより楽しめるようになっております。
ゲーム
「三國無双シリーズ」にて登場する呂布が身につけている冠が三叉束髮紫金冠であると考えられます。
この作品でも呂布は力の象徴とされ、強敵としてこのシリーズにて数多く登場しています。