藕絲歩雲履とは、孫悟空が持つ数ある宝具の中の1つで、
天界に存在する蓮を用いて作られた雲の上を歩く事の出来る靴であります。
孫悟空が海王達より強奪した宝具であり空を歩き、雲に乗れるような風の加護を受けた靴であります。
その名の通り雲の上を歩く事の出来る靴として知られており、風を纏っているかの如く、軽い履き心地であります。
考えられる効果は、飛行、移動速度上昇、重力無効であると考えられます。
雲の上を歩ける靴
魔力道具の一つ
蓮糸歩雲履
天界に存在する蓮より縒られた透き通って綺麗な糸で作成された靴だとされています。
形は中華風で、足の甲の部分には緑色の宝石があしらわれているとされています。
藕絲歩雲履とは、孫悟空が持つ数ある宝具の中の1つで、
天界に存在する蓮を用いて作られた雲の上を歩く事の出来る靴であります。
孫悟空が海王達より強奪した宝具であり空を歩き、雲に乗れるような風の加護を受けた靴であります。
仙人である悟空はこの靴が無くても仙術である觔斗雲で雲に乗れる為、この靴の詳しい効果は不明であります。
蓮の糸とは、蓮の茎をおると出てくる微かに見える繊維を糸したものであります。
俗信では、極楽往生と縁を結ぶ糸とされており、神話では天界となんらかの関係かある植物であります。
実際にはミャンマーでしか作られておらず、高僧が使う袈裟や法衣などにこの糸を使い織られる大変珍しい糸であります。
孫悟空とは、西遊記に登場する猿の仙人で、様々な宝具を所持しています。
日本ではドラマやゲーム等で幅広く知られており、人気のヒーローであります。
宝具 「藕糸歩雲履」「鎖子黄金甲」「鳳翅紫金冠」と「天河鎮定神珍鉄」と呼ばれる伸縮自在の棒を持っています。
金斗雲と呼ばれる雲の上に乗っている姿をよくイメージしますが、あれは悟空の仙術の1つで、宝具ではありません。
四海龍王とは、西遊記にも登場している四海を収める竜王達であります。
東西南北の海竜王達がおり、歩雲履を悟空に渡したのは北海竜王 敖順(ごうじゅん)とされています。
西遊記の他に「封神演義」にも海竜王達は出ており、哪吒(なた)と戦っているそうです。
西遊記に登場する竜王達よりも情けない姿を見せているそうです。
孫悟空が海竜王達より強奪した宝具の一つである藕絲歩雲履にまつわるお話しです。
花果山に仙人の修行から帰った孫悟空はかつて自分が住んだ水簾洞(すいれんどう)が魔物に荒らされているのを見て、
すぐさま撃退して、留守を頼む猿達の武装を考えました。
猿達の武装は盗んだものですぐに調達できましたが、悟空だけはしっくりとくる武器が見つからずにいました。
そこで悟空は猿の幹部より、様々な宝具が眠る東海龍王敖広の宮殿へと向かい、武器をもらおうと考えました。
その後たどり着いた宮殿にて悟空は竜王達に不敬な態度を取りながらも武器を見せてもらいますが、
どの武器も悟空には軽く、悟空は満足のいく武器を見つけきれませんでした。
その様子を見ていた竜王達は東海竜王に
「そんなに重い武器がお望みならかつて海底をならすために使った重さ一万三千五百斤の神珍鉄をくれてやればいい」
と伝えました。
実は武器ではない宝物庫にある神珍鉄を見て悟空は重さを確認した後にすぐに神珍鉄を気に入ります。
気分を良くした悟空は神珍鉄だけでは物足りないと言って、海竜王達に宝具をせびります。
南海竜王からは鳳翅紫金冠を、西海竜王からは鎖子黄金甲を、北海竜王からは藕糸歩雲履を強奪します。
この後、竜王達は天帝に孫悟空の悪行を伝え、処罰を求めました。
そして天界の神々が悟空に手を焼きながらも最後は釈迦が五行山に封印してしまいます。
その後、長い年月が経って三蔵法師に解放された後は天竺までの旅をすることになるのです。
風属性
アニメ
「ドラゴンボール」では雲の上を歩ける靴は登場しませんが、金斗雲が登場しております。
この作品では心の綺麗な者しか乗る事が出来ません。西遊記に登場する觔斗雲を元ネタにしていますが、
西遊記では仙術の1つとして扱われています。
ゲーム
「ファナティックブラッド」にて、蓮糸歩雲履が登場しています。
異世界を舞台に「覚醒者」と「歪虚(ヴォイド)」が繰り広げるオンラインウェブトークRPGであります。
西洋のファンタジーを主に描かれているそうですが、このように西遊記のアイテムも登場しています。
「グロリアスドライブ」にて機工・歩雲履と呼ばれる靴が登場しています。
西遊記にて登場する藕絲歩雲履を元ネタに現代科学で再現した物として描かれております。
靴の見た目は普通の革靴のようです。