「ブルートガング」とはドイツの英雄譚の一つ「ディートリッヒ伝説/シドレクス・サガ」にて登場する英雄ハイメの剣です。
17歳になったハイメがその時12歳のディートリッヒと闘うために旅立つ際、
父より授かった剣が「ブルートガング」と記されています。
fateシリーズの二次創作についてのFC2wikiではこう記されています。
ある程度以上の負荷がかかると破壊されてしまうが、破壊された瞬間に大ダメージを与え、
敵の武装を破壊する特性がある。
ハイメは戦闘時この剣を使っていることが多いが、特性である「両破壊」が発動しないように剣を振るって、
ひびが入らないようにしている。
北欧神話の神ヘイムダルの剣
「ブルートガング」の素材、作り方は記述がなく不明です。
しかし物語から考えるに馬上で使いやすい剣で、特別な造りではないと予想しています。
DMM GAMES「英雄*戦姫WW」では「ブルトガング」の素材にダマスカス鋼、
ミスリル鉱石、銀鉱石、人口皮革が必要とされています。
「ブルートガング」は形状は不明です。
ですが、ハイメは馬に良く乗り、
馬上で剣を振るう事も考えられる事から片手でも振るうことが出来る長さの剣だと予想しています。
ディートリッヒの兜を討った時に「ブルートガング」は折れています。
そのことから「ブルートガング」は特別な力を持たない剣だと予想しています。
ハイネが旅立つ前に父と住んでいた町の名鍛冶が鍛えた名剣程の強さだったのではないかと思われます。
「ハイネ」とは伝説上のゲルマン(古ドイツ)の英雄です。
ドイツの多数の英雄譚に登場するゴート族の戦士。
「ブルートガング」が登場する「ディートリッヒ伝説/シドレクス・サガ」では12人居るディートリッヒの仲間の一人です。
森で生活する平民の出身で、名誉を望んで町に出る。
ハイメは粗野で田舎者だが、物語では良いアクセントになる活躍を見せている。
ハイメの一族が育てる馬は北欧神話の主神オーディンの愛馬とされているスレイプニルの血を引く馬を育てていたと
記されています。
ですので、「ブルートガング」も神の愛馬の血を引く馬を育てている一族が作ったのであれば
神秘的な強さがあったのかもしれません。
「ディートリッヒ伝説/シドレクス・サガ」とは歴史上の人物である
「西ゴート王テオドリック」をモデルにした英雄ディートリッヒを主役に描いた騎士の物語(サガ)です。
ディートリッヒは「二―ベルゲンの歌」という物語にもわき役として物語の後半に出ています。
この「二―ベルゲンの歌」はファンタジーファンには一度見て頂きたい物語です。
北欧神話のオーディンや英雄ジークフリートの活躍に胸が躍る事間違いなしです。
異名の欄にある「ヘイムダルの剣」とは「ブルートガング」と実は関係がありません。
佐藤俊之が著作の「聖剣伝説」にて北欧の神ヘイムダルの剣として「ブルートガング」が上がっていますが、関連する資料や、
記述は見つけられないです。
もしかしたら、英語文献にあるハイメ(Heime)ヘイムダル(Heimdall)が若干似ていることから、
関連づけてしまったのではないかと考えます。
「ブルートガング」が活躍するシーンのお話しです。
17歳のハイメは名誉の為に一族が住む村を出て、西ゴート族の王子ディートリッヒ(12歳)を倒そうとします。
村を出る時に父より「ブルートガング」と呼ばれる剣と灰色の駿馬リスパを授かります。
その後、物語はまだ序盤の方でハイメとディートリッヒは戦うことになります。
ハイメはディートリッヒが居るベローナ城に着くとディートリッヒに一騎打ちを申し込みます。
戦いが始まり、最初は互角と思われたが、
ハイメが振るう「ブルートガング」はディートリッヒが持つ「ナーゲルリング」が立てる音よりも力弱いものだった。
剣技も勇気もハイメは劣ってはいなかったが、彼の振るう「ブルートガング」はやがてひびが入り、砕けてしまう。
剣が無くなったことで、ハイメは勝負に負けてしまいますが、
ディートリッヒはハイネの武勇を認め、配下に騎士にならないかと告げます。
様々な文献があり、ライナー・テッツナー翻案「ゲルマン神話」でも同じような話があります。
ハイメはディートリッヒと戦いの際、
ディートリッヒの被っていた兜「ヒルデグリム」に「ブルートガング」を当てた時に、
柄の部分で折れてしまいます。武器が使えなくなったハイメは降参します。その後は彼の家来の騎士になる。
ハイメはディートリッヒの騎士になった後、ディートリッヒから「ナーゲルリング」を授かります。
ディートリッヒが数々の武功を上げた剣であり、元々は巨人グリムが所有していました。
それは小人(ドワーフ)アルプリスが鍛えた剣であり、ディートリッヒが
巨人グリムから盗むようにと小人(ドワーフ)アルプリスに命じて手に入れた剣です。
ディートリッヒ曰く「ナーゲルリングはすべての剣の中で優れている」と言われています。
その切れ味は鉄の鎧をバターを斬るように軽々切り裂けるほどの剣だったようです。
「ブルートガング」はハイメにとっては父からもらった大事な剣でしたが、
剣としては後にディートリッヒに授かる「ナーゲルリング」が伝説級の強さを持ち、
ハイメはその剣を愛剣にして物語は進みます。
闇属性
アニメでの登場は確認できませんでした。
分かりやすく登場しているのは「ファイナルファンタジー11」にて「ブルトガング」という片手剣で登場しています。
強化することで一線級の武器として活躍するそうです。
プレイステーション「ペルソナ2罪」にて剣「ブルトガング」として登場します。
ヘイムダルに帰還するためのアイテムとされており、間違った情報をもとにされていることがわかります。
下記のようなドラマやアニメで使用されています。
ゲーム「グランブルファンタジー」にて「守護剣・ブルトガング」として登場しています。
深すぎる忠誠は闇を呼び、堅牢なる誓いは棘を纏う。と武器の解説に書かれており、
どこか「ディートリッヒ物語」を連想させます。
ゲーム「魔界戦記ディスガイアRPG」にて「ブルトガング」にて登場しています。
こちらのゲームでは特別強い武器としては登場していません。
剣の解説に「その重さで敵を叩き潰す、切れ味は二の次」重量を感じさせる見た目です。
DMM GAMES「英雄*戦姫WW」にて「ブルトガング」が登場しています。見た目はかなり歪で、ドリルのような剣です。