「フラガラッハ」とはケルト神話の「トゥレンの息子たちの運命」
という作品に登場する太陽神ルーが所持する魔剣とされています。
英訳では「アンサラー(アンスウェラー)」と呼ばれており、「応えるもの」の意味を持ちます。
自動で敵を捕捉しひとりでに動き敵を必ず殺す。
剣を見たものは動けなくなり、魅了されたまま殺される。
この剣で付けられた傷は治癒することは無く、その時死ななくても後に命を落とすと言われている。
応答するもの
報復するもの
返答するもの
回答者
報復者
応答丸
返答丸
回答者
魔剣アンサラ―
十字剣フラガラッハ
ルーの魔剣
不明
「フラガラッハ」とは
ケルト神話の「トゥレンの息子たちの運命」という作品に登場する太陽神ルーが所持する魔剣とされています。
英訳では「アンサラー(アンスウェラー)」と呼ばれており、「応えるもの」の意味を持ちます。
「フラガラッハ」は主の考えた通りに自動で動く剣とされており、
主が剣を握りたいと考えれば剣はひとりでに鞘から抜けて、主の手の中に納まるとされています。
また投げても手元に戻ってくるので遠くまで投擲することが得意な太陽神ルーにはぴったりの剣です。
鞘から抜けた剣「フラガラッハ」を前にした敵は力が抜け、誘われるようにして切り伏せられるそうです。
「フラガラッハ」はどんな鎧もバターの様に切り裂き、斬られた傷は治療が出来ずに必ず命を落とすそうです。
主の意思に必ず応えるからこそ「アンサラー(アンスウェラー)」という名が付いているのです。
太陽神ルーの養父であり、海の向こうにある異界の支配者マナナン・マクリルにより贈られたと文献に記されています。
「太陽神ルー」とは
ケルト神話にて登場するダーナ神族の一人です。
様々な技術(工芸、医学、魔術、古史、詩吟)に秀でていたとされています。
実は剣ではなく、主に槍を愛用しているので「フラガラッハ」についての伝説はほとんど残されていません。
その槍は「ブリューナク」と呼ばれており「フラガラッハ」と同じように意思をもち、
投げても手元に槍自ら戻ってくると言われています。
「マナナン・マクリル」とは
アイルランドの物語に登場する伝説上の人物、または神であると言われています。
物語の中では海神、異界の支配者と呼ばれています。ケルト神話にはダーナ神族の一人として登場し、太陽神ルーに借り渡した
「十字剣フラガラッハ」の他にも炎の兜、真実のゴブレット、マナナンの魔法の船である静波号(ウェイブ・スウィーパー)、
何度殺してもよみがえる豚などを所持しています。
太陽神ルーが持つことになる「フラガラッハ」とマナナン・マクリルにまつわるお話です。
ダーナ神族と敵対関係にあったフォモール族の王バロールは「自分の孫に命を奪われる」という予言を受けて、
娘のエスリンを幽閉します。しかし、ディアン・ケヒトの息子キャンがエスリンを見つけてしまいました。
やがて二人は愛を重ね、子供を作ってしまいます。
すぐにバロールの耳に入ることになりますが、
異界の支配者であるマナナン・マクリルの助けにより間一髪キャン親子は助かります。
助けた恩をマナナン・マクリルは請求しますが、キャンは何も持っていなかったために息子のルーを差し出すことになります。
そして時は過ぎ、マナナン・マクリルによってたくましく育てられたルーはあらゆる知識と技術を身に着けました。
魔剣アンサラーと槍の腕前は達人にまで高め、特に投擲武器の扱いが卓越していました。
そのことで「長腕のルー」と呼ばれ、
全能の太陽神としてダーナ神族に迎えられます。
やがてフォモール族との戦争が始まり、フォモール族の王バロールを太陽神ルーが打ち取って予言は現実になりました。
バロールは魔眼を持っているが、
太陽神ルーは魔眼が開き切る前に「ブリューナク」と呼ばれる槍を放ち魔眼を貫いたとされています。
投擲技術に卓越した長腕のルーならではの一撃と言えます。
お話に登場した「魔剣アンサラ―」が「十字剣フラガラッハ」と呼ばれる剣です。
この場面以外に「フラガラッハ」が登場するのは「トゥレンの子らの最後」にてダーナ神族が集合した際において
「フラガラッハ」を帯刀しています。
剣「フラガラッハ」のシーンが少ないのはなぜかというと、太陽神ルーは剣ではなく槍を愛用していたようで、
それは神話が描かれていた当時の一般的な武器は槍でした。動物を狩る武器として活躍したのは投擲もできる槍や斧でしたが、
人間同士の戦いにおいては様々な場所での取り回しが効くサイズの武器が剣として発明されたそうです。
しかし人間同士の戦いにおいて一番上の人間(将軍、首領など)はその当時、
開戦の火ぶたを開ける手段として槍で敵の将軍などの頭を狙いよく投擲したそうです。
そういう時代背景もあり、剣の活躍は少なく、神話に登場する神や偉人は槍を持っていることが多いのです。
「フラガラッハ」に斬られた傷は治癒しないという能力について考えられる説についてのお話です。
当時、剣が発明された当初は槍を短くしたものを剣と呼んでいたそうです。
なので、斬るのではなく突くのが主な使い方だったそうです。
その後は叩くことなどのも使われるようになり、槍や斧よりも刃渡りがある剣は、敵兵の手足を斬り刎ねるようになります。
「フラガラッハ」に斬られた傷は治癒することは無いと書かれているのは、剣の能力を描いているのではなく
剣の凶悪性を描いているのです。
なぜなら槍で突かれて殺された死体よりも剣で切り裂かれた遺体の方がむごたらしいはずです。
その時代に体から腕や、足が切り落とされてしまったら元には戻せませんのでそういった表現をされていると予想します。
当時、剣の切れ味が良い武器は魔剣として扱われていたのにはこうした理由があったからかもしれません。
聖属性
アニメ「OVA 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER」にて登場する主人公が乗る機体
「ストライクE」にノワールストライカーを装着した状態にて
装備されている対艦刀の名前が「MR-Q10 フラガラッハ3 ビームブレイド」として登場しています。
やや小ぶりのサイズで二刀流で使えるほど取り回しの良さを持つとされていますが、劇中では一切使われていません。
アニメで登場は他に確認できませんでしたが、ゲームではいくつか確認できましたのでご紹介します。
ゲーム「千年戦争アイギス」にて登場する味方ユニットである
「シビラ」と呼ばれる最高レアリティ「黒」を誇るプリンセスとされています。
シビラは運営が押すキャラクターですが、武器として持っていた「魔剣フラガラッハ」が
「魔剣フラガッハ」と誤字していたことがあります。
また、スキルを使うと攻撃力は上がるものの相手の防御を貫通しなくなる不具合が発生しています。
そのことによりプレイヤーからは「偽物をつかまされているのでは」と疑念の声が上がっていました。
この騒動について運営は「攻略情報の為お伝えできません」の一点張りだったそうです。
さらに某AAのせいでシビラの掛け声は「フラガッハ!!」が定着しました。
運営が押すキャラなので攻撃力もスキルも全ユニット唯一の強さを誇っています。
やはり強者には魔剣であり太陽神ルーが持っていたとされる「フラガラッハ」を持たせる理由がわかるような気がします。
下記のようなドラマやアニメで使用されています。
ゲーム「白猫プロジェクト」にて「フラガラッハ」が登場しています。
武器の最終進化をさせると名前が「真・アンサラー」に変わります。
イベント配布武器だそうですが、配布武器の中では最強クラスだそうです。
ゲーム「ファイナルファンタジーシリーズ」にて「フラガラッハ」として登場しています。
武器の説明には片手剣の一つで「回答者」「報復者」の意味を持ち、
その一撃は鎧で止めることは不可能。「アンサラー」や「リタリエーター」と呼ばれている。と書かれています。
ゲーム「グランブルファンタジー」にて「フラガラッハ」が登場しています。
剣の説明には「ゆがんだ刀身には復讐心が良く映える。その一刀にあらゆる防具は
意味を失い、付けられた傷は決して消えない」と書かれており、神話のお話も少し感じられる解説だと感じました。