紀元前7~3世紀「ハルパー」とは古代ギリシアで使用されていた武器のようですが、
ギリシア神話にて登場するペルセウスの逸話が
広がり過ぎて、真実は歴史の陰に隠れてしまっている可能性があります。
癒えない傷を与える
不死身のものすら殺せる
「fateギルガメッシュ」にてハルぺーの特殊能力は不死系の能力を無効化する神聖スキルを有すると記述されています。
ショーテル
クロノスの鎌
金剛の鎌
ヘルメスの武器
素材「アダマス」とは「固い」という意味を持ちます。
なのでヘルメスが持つ「ハルペー(ハルパー)」はダイアモンドで作られてるという話があるそうです。
最近ではダマスカス鋼という説もあります。なぜダイアモンドかというと、
ダイアモンドの事を「金剛」とも呼んでいるそうで、
ゼウスは「金剛の鎌」を所持していたと記されている場面があります。
この「金剛の鎌」をメドゥーサ討伐の際に渡したと記されている文献もあるそうです。
作り方については記述されているものが無く不明です。
鍛冶神へ―パイストスは火をもちいて様々なものを作るとされているので
素材等以外は普通の刀を作るように鍛造されたのかもしれません。
紀元前7~3世紀「ハルペー(ハルパー)」とは古代ギリシアで使用されていた武器のようですが、
ギリシア神話にて登場するペルセウスの逸話が広がり過ぎて、真実は歴史の陰に隠れてしまっている可能性があります。
鎌剣と訳されることが多く、柄の部分は短く、刀身は鎌のように大きく湾曲しており、刃は内側にあります。
内側に向かって切っ先が曲線を描いていて、一体成形で作られているのが「ハルパー」の特徴です。
「ハルパー」は起源は農具だという説もあります。
神話においては、癒えない傷を与え、不死身の者すら殺せる武器として登場しています。
中でもペルセウスがメドゥーサ退治の時に使用した武器として有名です。
「ヘルメス」とはギリシア神話にてオリュンポス十二神の一人とされています。
最高神ゼウスの使いで、伝令使です。
多面的な才能を持ち、火の起こし方を発見した知恵者と言われています。
いたずら好きで他の神々を困らせることもありますが、人類にとっては英雄の扱いをされています。
「ハルパー」のほかにメインで使っている武器は、神々の伝令の証とされている
「ケーリュケイオン」と有翼のサンダル「タラリア」があります。
「ケーリュケイオン」は柄に二匹の蛇が巻き付いている杖で、死者を復活させたりできます。
「タラリア」は空を飛ぶことが出来ます。
このサンダルはペルセウスに「ハルパー」を渡す際に一緒に貸し出された神具であります。
「ショーテル」とはエチオペアの伝統的な刀剣とされ「ハルパー」とは直接的な関係は無いと予想していますが、
「ハルパー」の事を「ショーテル」と記している文献もあると言われています。
世界の様々な刀剣と比べても特別な形状をしています。両刃の刀身は大きく湾曲しており、鎌のようになっています。
確かにその姿は「ハルパー」の姿、使い方を連想させるディテールです。
「ハルペー(ハルパー)」にまつわる伝説のお話し
一つ目はギリシア神話に登場する100の目を持っている巨人をヘルメスが「ハルペー(ハルパー)」を使って殺しています。
100の目を持つ巨人アルゴスはすべての目を瞑りません。交代で目を瞑り休みます。アルゴス自身は寝ないと言われています。
ゼウスの恋人をアルゴスが捕まえており、ヘルメスはゼウスの命を受けて取り戻しに行きます。
ヘルメスはアルゴスのすべての目を瞑らせる為に葦笛を吹きすべての目が瞑ったところを「ハルパー」で殺します。
アルゴスを殺したことでヘルメスは「アルゲイポンテース(アルゴスを殺したもの)」の異名が付きます。
二つ目はペルセウスがメドゥーサに挑む際に使われた武器として活躍しています。
ペルセウスは最高神ゼウスとダエナという人間の娘との間に出来た子です。
ダエナの父親は幽閉していた娘が身ごもったため島流しにしてしまいます。
なぜならダエナの父親は孫に殺されるという予言を受けていました。
島流しにあったダエナとペルセウスはディクテュスという男に保護されます。
後に大きくなったペルセウスにディクテゥスの兄ポリディテュスにメドゥーサ討伐を命じられます。
ダエナに惚れたポリディスがペルセウスを厄介払いで頼んだ命令でした。
ペルセウスはメドゥーサなんて楽勝だと豪語しましたが、メドゥーサの場所も倒し方もわかりません。
そこに天上より女神アテネの声が響き、メドゥーサの倒し方や場所などを教えてもらいます。
メドゥーサまでの道のりのなかで、ヘルメスより「ハルパー」と「タリウム」を授けられます。
ペルセウスはメドゥーサの元にたどり着き「ハルパー」を使って一撃でメドゥーサを倒しています。
ちなみにその後ペルセウスは冒険をしていて、とある都市のイベントで円盤投げを行っています。
ペルセウスが投げた円盤は恐ろしい速さで飛んでいき、観客席にいた母ダエナの父の頭に当たり命を落としています。
孫に殺されるという予言はここで的中するというオチが待っています。
三つ目が男性の方は痛いお話です。
ゼウス以前の最高神クロノスの鎌「アダマスの鎌」は「征服されない」という意味を持つ非常に固い金属でできています。
クロノスの母親である大地の女神ガイアが夫のウラヌスを倒すためにクロノスに渡します。
クロノスはその鎌を使いウラヌスの性器を切り落とします。
その後クロノスはゼウスに倒されて鎌はゼウスに渡ります。
聖属性や不死属性がある
アニメでの登場を確認できませんでしたが、
ゲームでは「ハルペー(ハルパー)」の登場をいくつか確認できました。
ゲーム「ファイナルファンタジー」ではいくつかのシリーズで「ハルパー」が登場しています。
中には「ペルセウスハルパー」と名の付くものもあるそうです。
ゲーム「ダークソウル3」でも短剣として登場しています。
武器の解説では「不死街の作業具の一つ。湾曲した刀身は遺体の切断に用いる。
刃は刀身内側にあり、引き切るように用いる為、攻撃は盾をかいくぐりやすい」と記されています。