ミスティルテインは北欧神話で登場する新芽と叙事詩の中に登場する武器と2つの話がある。
Mistilteinnは古ノルド語で「ヤドリギ」を意味「Mistil」は「ヤドリギ」、「teinn」は「杖」または「小枝」の意味で、
「Mistilteinn」はそのままヤドリギを指します。
アニメでは八神はやての魔法として直接の攻撃力は高くはなく射程も短いが、追加効果として生体細胞を凝固させる石化効果が強力。
夢喰いメリーに登場するミストルティンでは自分の髪を鞭のように使って攻撃したり、夢魔を強制的に寄生させるという特殊能力を使う
ヤドリギ
ミスティルティン
魔剣
北欧神話、叙事詩上に登場するだけで実在はしない
アニメ、ゲームでは剣や槍として登場するが素材や作り方などは不明
ただヤドリギとは新芽のことをいい、するどい新芽が素材となっている
可能性が高い。
ヤドリギとは樹木の枝に根ざす植物で、通常の枝よりもかなり細く、根元から枝が生えている木のことを指すが 北欧神話ではバルドル(北欧神話で光の神とされる人物)を殺した新芽が伸びた鋭い枝として表現されている。
このことから鋭い枝が弓矢や槍とのような武器として表現されるようになったと推測される。
ゲームや漫画などで弓矢として登場するのはスマホゲームの「白猫プロジェクト」「神姫プロジェクト」で、 槍としてはスマホゲームの「ドラガリアロスト」、「パズドラ」漫画ARMSの「ミストルテインの槍」として登場する。
ゲームの武器としてはどのゲームでもレア度が高く、アイテム課金のゲームの場合は課金しないと手に入らない武器として位置づけられていることが多いので ミストルティンの攻撃力の高さが伺えるのではないだろうか。
パズドラでのミストルテインは「樹霊槍の勇士・ミストルテイン」と神話のイメージ通り闇・木属性でマルチプレイ時に活躍する場面が多い。
漫画ARMSでは登場人物の新宮隼人に移植したオリジナルARMSの騎士(ナイト)の右腕には超振動によって万物を粉砕する「ミストルテインの槍」がある。
もう1つのミスティルテインは、叙事詩『フロームンド・グリプスソンのサガ』という物語の中で、剣として登場する。
物語の主人公フロームンドは墓所の中で亡霊王のスラーインが率いるドラウグルの軍勢と戦い勝利して、その時の戦利品として手に入れたのが「ミスティルテイン」である。
このミスティルテインで、スウェーデンの王ハッディンギャルの襲撃の際に参戦したフロームンドは勇士ヘルギとその恋人カーラの猛攻を防ぎ、苦戦の末ヘルギとカーラを討ち取ることに成功する。
しかしフロームンド自身も重傷を負ってしまい、隙をつかれて氷海に沈められてしまう。
その後漁師たちによって捕獲された巨大魚の腹の中からミスティルテインが発見され再びフロームンドの手に渡り、生き残りのハールディンを討伐する。
ゲームで剣として登場するのはスマホゲーム「グランブルーファンタジー」「ファイヤーエムブレムヒーローズ」などである。
グランブルーファンタジーでは序盤手に入りづらい闇属性の剣として重宝されることが多いようである。
ファイヤーエムブレムヒーローズでは武器としてではなくキャラが持つ武器スキルとして「ミストルティン」「魔剣ミストルティン」がある。
特に魔剣ミストルティンは評価が高く、習得できるキャラのレア度も高い。
北欧神話における光の神バルドルは自らがいずれ死ぬという予知夢を見てしまい、それを聞いた母フリッグが息子が殺されないように万物と「バルドルを傷つけない」という契約によって保護されていた。
しかし、ただ唯一ミスティルテインだけは初めからそんな力がないと思い、契約をしなかった。
そしてそのことを奸智の神であるロキにそれを知られてしまった。
その頃、神々は誰も手を出せず無敵となったバルドルに物を投げつけるという遊戯をしていたが、盲目の神であるヘズはそれに加わることができずにいた。
そこでロキはバルドルの盲目の弟ヘズを騙してミスティルテインを渡し、、投げさせるとヘズの投げたミストルティンはみるみる伸びて鋭い枝なり、バルドルを貫いて殺してしまうのである。
バルドルの死によって世界から光が失われ、やがてそれはラグナロクを引起す要因となったといわれている。
アイスランドの叙事詩「フロームンド・グリプスソンのサガ」 ヴァランドである亡霊王スラーインを討滅した際の戦利品として手に入れたのが「ミスティルテイン」である。
ミスティルテインを手にしたフロームンドは、数々の戦いで功績をあげ、スウェーデンの王ハッディンギャルの襲撃の際には、勇士ヘルギとその恋人カーラの猛攻を防ぎ、420人の戦士を倒したという非常に屈強な戦士だったといわれている。
闇・木属性
アニメやゲームでは植物を模した武器や具現化したものが多く北欧神話の新芽から鋭利な武器に変わったというイメージが強いのではないかと推測される。
魔法少女リリカルなのはA'sの登場人物八神はやての魔法である石化の槍「ミストルティン」として登場
八神はやては「魔法少女リリカルなのは」シリーズに登場しており「A's」でのはやては足が不自由な孤児として登場する。
ミストルティンは白く光り輝く7本の槍が、対象物に着弾するとそこから石化し崩壊させる魔法。
アニメでは闇の書の闇にミストルティンを放つが相手が巨体のため完全石化までは至らず再生速度が速いため足止め程度の効果だった。
夢喰いメリーのアニメ版のみに登場するオリジナルのキャラクター夢魔「ミストルティン」として登場 夢喰いメリーのアニメオリジナルのキャラクターで、六花高校の教師で文芸部顧問の飯島良太を器とする。
ミストルティンの外見は可愛い女の子タイプだが、極めて残虐な性格の持ち主で、自らの髪を鞭のように使い相手を痛めつける他、 植物の巻きついた鎖や赤い棘、食虫植物のような武器など植物を利用した攻撃を得意とし、相手をいたぶることで快楽を得る快楽主義者の殺人鬼のドSキャラでもある。
ミストルティンは他の夢魔を強制的に寄生させるというチート仕様のような能力が特徴。
他の夢魔を強引に器となる人間に組み込むことができるため自身の幻界内におびき寄せた夢魔を次々に寄生させ『夢失くし』の人間を増やし続けることが可能。
また身体を植物化し霧散することで物理攻撃を無力化することも出来るため霧散時はどんな攻撃も受け付けない。
最後に上記以外にも 下記に登場する。
●『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』および『ファイアーエムブレム覚醒』に登場する神器のひとつ、魔剣「ミストルティン」
●スマホゲーム・パズドラのキャラ ミストルテイン(樹霊槍の勇士・ミストルテイン)
●スマホゲーム・グランブルーファンタジー武器 ミストルテイン